(約 1,900文字の記事です。)
Blenderの純正機能では、編集モードでマウスカーソルを特定のメッシュ島の上に重ねた状態でLキーを押すと、そのメッシュ島全体が選択状態になる。ところがあるときからLキーを押してもメッシュ島が選択されなくなったのだ。なぜか透過表示に切り替わるのみ。どういうこと?今回はその解決方法。
対象読者はBlenderユーザーです。
マウスカーソル直下のメッシュ島を選択するLキー
これはBlender 2.7系からある枯れた機能。編集モードで、メッシュを選択したりクリックしたりとかは無関係で、Lキーを押す直前のマウスカーソルが重なっているメッシュ島を追加で全選択状態にしてくれる機能だ。
追加で、ってのがポイント。なので場合によっては事前にAAキーや、背景をクリックして選択解除しておく必要がある。
Lキーを押しても透過表示になるだけ?
は?と思った。友人がそうなった。おかしいと思って私もホットキー設定をいじっていると(上書き保存はしていない)、確かに同じ症状になった。
どういうこと?
上書き保存していないのでBlender再起動後には正常に戻る。編集モードでLキーでメッシュ島が選択状態になる。いよいよ「アドオンがLキーを奪っている」可能性が高いぞ。
ということで
- 編集モードで動作する
- 透過表示に切り替わる
- マウスカーソルが十時クロスになる
- 投げ縄選択になる(Select Lasso)
これらを総合して考えた結果、思いつくアドオンが1つあったのだ。
【答え】Select BoxというアドオンがLキーを上書きしていた
Blender Select Box X ray – Google 検索
このアドオン自体はとても便利なのだが、無効化&有効化した場合や、再インストールした場合にBlender純正の「編集モードでよく使うキー」を上書きで乗っ取るのだ。なので必ず全てのホットキー割り当てをOFFにした方が無難。

そして実際に試したところ、確かにLキーで透過で投げ縄選択が発動する。最初の、友人の症状と、後の私の症状と一致。そしてチェックOFFで正常に戻った。
ちなみにこのアドオン、ワークスペースのアドオンをフィルタリングしてもなぜかすり抜けて動作する。なのでトラブルシュートにちょっと手間取った。

【結論】純正キーが動作しない場合にはアドオンのホットキー乗っ取りを疑え
これがほぼ間違いなくビンゴだ。アドオンがたくさんあるBlenderではあるあるな話だ。特にアルファベット単体の26文字のメインキーは奪い合い状態だ。Fキーが別の有名アドオンのデフォルト呼び出しキーなんてこともよくある。逆に自分でホットキーを書き換えたことを忘れていることも有り得る。
そういう場合には、まずはいったんネットで情報収集して、どうやらBlender純正キーの動作だと確信ができたときにはほぼ間違いなくアドオンによるホットキーの上書きが原因です。
今回の創作活動は約1時間30分(累積 約2,364時間)
(717回目のブログ更新)
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