ワイヤレスチャイム(無線タイプの呼び鈴)「PHYSEN」製品レビューと感想(前編)

(約 6,000文字の記事です。)

ワイヤレスチャイムとは、無線方式の呼び出し機のことだ。玄関にあるピンポンみたいな呼び鈴だと思えばいい。多くの場合、子機は電池式、親機はコンセントに常時接続タイプだ。

スマホを使ってメッセージで呼び出せばいいじゃない?確かにそうだ。だが、風呂上がり、裸状態で本当にスマホを操作できますか?スマホがそもそも防滴仕様とは限らないし、風呂上がりの直後にスマホに触れる(さわれる)環境にあるとは限らないし、そもそも面倒じゃない?

対して呼び鈴だとボタンワンプッシュだ。なのでワイヤレス呼び鈴(ワイヤレスチャイム)を探してみた。

ボタンプッシュでスマホを呼び出せるグッズがあれば良かったのだがWi-Fi接続などの仕組みになるらしく、かつてはあったらしいが現行品は絶版で購入不可能。なので素直にワイヤレスチャイムを探しました。

目次

更新履歴

2022/10/01
執筆当時の「玄関呼び出し用」の子機が廃番となり、主に介護や子供からのSOS呼び出し用のセットが現行品になっていました。
2022/01/10
記事の一部をメンテナンス。
2020/10/15
受信機をコンセントから抜いても受信機内の設定内容が少なくとも5分間は保持されていたという記事を追記。

はじめに

私は別にPHYSENの回し者ではない。案件でもない。純粋に、色々と調べた結果の結論を書いているだけの、ごく普通のAmazonユーザーだ。そこはご理解頂きたい。

2022年10月現在のラインナップ

執筆当時とは状況が変わり、今では「玄関で使うような呼び出し用の子機」が廃盤となったようだ。代わりに介護や子供からのSOS呼び出し用のセットが現行品に。ただし受信機は共通のようなので使い勝手の参考にはなると思います。

SOSの赤いボタンの上にテプラなどで「押」に目隠ししてしまえば玄関でも使えるでしょう。

なおこの現行品のメリットとしては、子機の電池が普通に手に入る「CR2032」ボタン電池になったこと。以前の子機では「自動車のリモートロックなどで使われる特殊な電池」出なければならずAmazonか大賀方家電量販店でしか買えなかったのですが、この点は改良でしょう。

私が購入したオススメの一品「PHYSEN」というメーカー

Amazonで色々調べた結果、「ワイヤレスチャイム」というキーワードを知った。そして有名無名メーカーなどAmazon上の玉石混淆(ぎょくせきこんこう)なラインナップを一通り調べて精査した結果。。。

最終的に「PHYSEN」というメーカーに行き着いた。

他のワイヤレスチャイムが謎メーカー、謎ディーラーの謎製品だったのに対して、PHYSENというメーカーはきちんとブランドを確立していた点に注目した。PHYSEN-JPという名前の出品にも好感が持てた。

私も自作製品(Zbrush向けプラグイン)を作っているので分かるのだが、ブランディングは長期的な何かを提供する上でとても重要。その点で言えばPHYSENはブランディングを本気で考えている=信頼できる、と感じた。浮いては消える一発屋の謎の無名メーカーより信頼できる。

送信機と受信機、各単体での販売がある(現在は終了)

謎メーカーの安い商品は大抵「セット販売で売り逃げ」だ。セット商品を販売し、1年後にはAmazonから消滅していることも珍しくない。だPHYSEN製品は違う。きちんと送信機と受信機をそれぞれ単品で販売している。この辺も信頼性につながる。

2022/10/01現在ではそれぞれの単品販売はな苦なってセット販売のみになっていた。この点は残念だ。おそらくは単品販売があまり売れなかったか、販売ラインを絞ることで色々な効率化を目指したものと思われる。

送信機ごとに個別の着信音を設定できる

これも重要。例えば、風呂場、玄関、トイレなどにそれぞれ送信機を配置した場合、同じ音色では困る。

  • 玄関なら「ピンポン」
  • 風呂場なら「ピロリロ・ピロリロ」
  • トイレならば「キンコンカンコン」

など、押された送信機を識別できるように送信機ごとに音色を変えたい。これが明記されていたのがPHYSEN製品である。

もちろん初期設定として「どの送信機をどの音色に設定するか」という「送信機ごとに音色のペアリング作業が発生する」のは仕方がないことだ。

PHYSEN製品はコンセントから抜いても過去の設定がメモリ内に保持されている!

2020/10/15 追記

ワイヤレスチャイムのほとんどがそうであるように、「受信機側をコンセントから抜くとオールリセットされて送信機とのペアリングがやり直しになる」と思って諦めていたのだが、実機を触ってみると、なんとPHYSEN製品は一度設定するとコンセントから受信機を抜いても少なくとも5分間は設定内容がメモリ内に保持される!ことを確認した。

これならば受信機を差し込むコンセントの位置を気軽に変更できる。

5分間というのは筆者がとりあえず実機でテストしてみた時間数であって、6分経つとリセットされるという意味ではない。

少なくとも5分は設定内容が保持されるので、受信機を差し込むコンセント位置の変更や、ブレーカー落ち後の復旧程度では問題なく設定内容が保持されているよ、という意味。なのもでもしかしたら10分、15分でもOKかも知れない。

が、1ヶ月もコンセントから抜きっ放しにした受信機の場合に設定内容が残っているかどうかはわからない。そういう設定内容保持の耐久テストを行ったわけではない、という意味。

送信機が防滴仕様

防滴はOKなので風呂場はOKだが、風呂の中に沈めるような使い方は無理だ。これも多くのワイヤレスチャイムの送信機がそうなっている。防滴仕様までが普通。心配ならばチャック付きのビニール袋をかぶせるなど各自防水対策をするのがいいだろう。

ただし、PHYSEN製品でもこちらのモデルは「送信機は防滴仕様ではない」みたいなので気をつけること。

デザインがいいだけに惜しい。

上記製品のボタンが大きい送信機、私が最初に検討したのだが、どうやらこの送信機は防滴仕様ですらないため、風呂場内に設置できない。どうりで上記のデザインの送信機が単体販売されていないわけだ。恐らくはPHYSEN側は送信機を防滴仕様の製品に絞ろうとしていると感じる。

実際、以下の防滴仕様の送信機のこちらは単品販売されている。

送信機・受信機側の両方で呼び出しLEDが「ハッキリと見える」

Physen Wireless Doorbell Pairing step

送信ボタンが押された際に受信機のLEDの点滅がハッキリと見えることが重要。受信機を視界に入る場所に設置すれば、仮にイヤホン作業中でも受信機の鳴動が目で見て分かるので呼び出しを見逃しにくくなるだろう。

また送信機の場合も、青色のボタン押すとボタンが1秒程度青色に点灯し続ける。そのため押したかどうかが分からない、ということはまずない。

【ワイヤレスドアベル(呼び鈴、チャイム)活用方法】


上記動画の情報とは別の情報だが、送信機のボタンの発光強度の弱り具合によって電池の弱り具合も目視で判定できるとのこと。これは電池交換の目安の判定に使える。(ただし「正常なボタンの光り具合」を知っている必要はあるけれども。。。)

なおワイヤレスチャイムの一般的な電池形式は電圧12Vの「LRV8-1BP」という形式。他の用途では主に自動車のエントリーキー用の電池として用いられている。

決して電圧1.5Vの単5電池ではない。電池の大きさが同じに見えても、電圧の違いは何ともならない。電圧は重要。マイナーな電池なのでAmazonから買うのがいいだろう。

話を戻そう。呼び出し時に受信機側が強烈に点滅するのは当たり前として、呼び出し側の送信側ボタンもハッキリと点灯して欲しいのだ。せっかく送信機側でも電池を装備しているのだからそこはハッキリと「信号が送信されたこと」をLEDで示して欲しい。

こういう当たり前のことがきちんと実装できている製品が、探し回った結果、PHYSENくらいしかなかったのだ。

番外編

Amazonでワイヤレスチャイムを調べているとこちらの商品がより安いためヒットしやすいが、肝心のLEDがかなり弱々しく見えたのだ。

こちらの商品はYouTubeにレビュー動画が上がっているのでそちらを見ればよく分かる。上記製品は送信機の点滅も、受信機の点滅も、非常に弱いLED発光なのだ。強い光の下ではほぼ見えないと予測する。

興味のある人はYouTubeで「ワイヤレスチャイム」で検索すればいい。オススメするつもりがないので具体的なURLは紹介しません。ご了承ください。

受信機側の呼び出し音を無音にできる

2020/10/15 追記

PHYSENでも受信機側の記述が「4段階25~110db」「5段階0~110db」というように記載が揺れているが、実機を検証した結果、無音+4段階25~110dbというのが正しい。

なので無音+LED点灯のみにする事もできる。なお無音であってもLEDはハッキリと点滅するので、受信機が視野に入るように配置しておけばイヤホン作業中でも呼び出しを見逃すこともないだろう。

個人的には無音にできることも重要。なので受信機の強力LED点滅が重要なのだ。なお、呼び出し音はかなり大音量まで設定できるので常に大音量でも構わないならば最大音量に設定した方がいい。

追記終わり

電池式であること

もちろん最初は電池なしの自家発電タイプも検討した。だが、原理を考えてみてもコイルで一瞬しか発電できない送信機側の信号強度が微弱なのは明白。

なので送信機については、電池交換の手間を掛けてでも発着信の信頼性&確実性を考えて電池による確実な呼び出し信号の送出が重要だと思い直した。PHYSENではきちんと電池版のラインナップがあった。そしてもちろん防滴仕様である。

私の要求のまとめ

以下のように、私の要求を全て満たすワイヤレスチャイムはPHYSEN製品のみだった。

  1. 送信機が電池式
  2. 送信機がボタン押下時に分かりやすく点灯
  3. 送信機が防滴仕様
  4. 受信機の受信時LEDがハッキリと点灯
  5. 受信機で受信音を無音にできる
  6. 送信機ごとに異なる音色が受信機から鳴ること
  7. 送信機と受信機とを後から増設できる
  8. 送信機、受信機が各々単品で販売されていること

上記全てを満たすワイヤレスチャイムは、多分PHYSEN以外ではAmazonでは買えないと思う。かなり調べた結果なので、自信を持って言える(2020/09/26調べ)。

2020/10/15 追記

購入後の実機で検証した結果、PHYSENの上記画像リンクで紹介した送受信機セットでは上記の全ての項目を満たすことを確認した。満足(笑)

2020/10/01追記 実際に使ってみた感想

こちらに後編を執筆したので是非ご覧下さい。

あわせて読みたい
ワイヤレスチャイム(無線タイプの呼び鈴)「PHYSEN」製品レビューと感想(後編) (約 7,700文字の記事です。) 前回の記事で紹介したPHYSEN製のワイヤレスチャイムが届いたので実際に触ってみた。(前回の記事はこちら↓) https://www.yamato-tsukasa...

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(621回目のブログ更新)

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