gif動画のメリット・デメリット(WordPressユーザーはmp4がオススメ)

(約 3,200文字の記事です。)

盲目的にgif動画をWordPressの記事内で利用していた人はmp4に切替えることを考えた方がいいかもしれない。

今日は1日のほとんどを費やしてmp4とgif動画の比較と検討を行なった。というのももう動画はmp4が主体になって何年も経つ。だが特定の用途ではgifしか手がなかったりするから悩ましかった。今回は色々と2023年現在の状況と自分の使い方とを踏まえて、数秒程度のごく短い動画をmp4にすべきかgif動画にすべきかを色々検討してみることにする。

まずはgif動画の検討から。というのも、動画ならばmp4のほうがどう考えても便利なので、逆に言うとgif動画でなければならないシーンの価値を検討したほうが早いため。

目次

gif動画のメリット

  1. 動くブログカード、動くアイコン
  2. noteに直接アップロード可能な動画
  3. 自動で無限リピート再生

1枚の画像ファイル扱いなのでブログカードなどの絵として使用すると動くブログカードになる(場合がある、自前のWordPress環境に依存する)。他のサービスでは動画アイコンとしても利用可能な場合もある。普通のjpeg画像なら動かない静止画であるのに対しgif動画は目を引く

またnoteにはmp4ファイルを「見える形」でアップロードできない。強制的にURLリンク文字列になる。ところがgifは画像扱いなので記事中でも自動でループ再生する動画になる。

なおnoteが対応している動画サービス(Google ドライブ上のmp4, YouTube, TikTokなど)にアップロードした動画のURLならばURLペースト&Enterで動画の表示枠を記事中に埋め込むことができる。

そんなnoteでもgifは画像扱いなのでnoteサーバに直接アップロード可能

またPCユーザーでもスマホユーザーでも、閲覧時にいきなり自動で無限再生状態で表示される。ユーザーの目にとまりやすい。

でもこれくらいしかgifにメリットはない。

2023年現在では、動画と言えばmp4に対応しているサービスのほうが多い。1~2年前が過渡期だった。ちょっと前まではGitHubで使えるのでgifが重宝されていたが、2021年頃からGitHub側でも正式にmp4対応したのでその意味はなくなった。

gifのデメリット「巨大なファイル容量」

とにかくファイル容量が増える。特に画像の縦横サイズ(画素数)が増えるとわずか1秒~数秒のgif動画でもすぐにメガバイト単位のファイルサイズになる。今時のWebではjpeg画像が1枚100キロバイト未満の軽いサイトが多いのだが、gif動画は真っ向から対立する。

しかもgif動画でファイルサイズを小さくすると画質が驚くほど下がる。向いているのはソフトウェアの操作を解説するような「フラットで色数が少ない動画」は色数を減らしても見栄えが変わらないのでファイルサイズを小さくできているように見えるが、それ以外では画素数に比例してファイルサイズが巨大化する。

22KB

だが以下のサンプルでgif動画を作ると2.13MB(メガバイト)だった。web用途としてはあまりにも大きなファイルサイズ

約2.2MBのgif動画 24fps, 480 x 270 pixels。確かに綺麗だが2MB越えはキツい

画質を落とせばファイルサイズも小さくなるが、ファイルサイズの割には画質があまりにも急激に悪化する。PC操作のスクショのようなフラットな絵では結構縮むのだが今回のサンプルのような複雑な背景だと画質(色数)のビット数を下げることは難しい。256色8ビットをせいぜい128色7ビットに変更できる程度なのでファイル容量はほぼ変わらない。なので画質は下げられない。(色々実験したが6ビット以下では見るに堪えない絵になったので割愛)

12fps, 1.4MB、画質自体はこれより落とすと黒点や色乱れが発生するのでNGとした

黒点の嵐や色の乱れがあっては元々人に見せられるシロモノではなくなる。なので画質のビット数は落とせなかった。あとはfpsを下げるしかない。上記は12fpsで、なんとか見られるものの、ファイル容量が1.4MBとさほど小さくなっていない

6fps, 0.91MB

こちらは6fpsでようやく0.9MBだが、もはやボールが回転しているようには見えない

大和 司

よく考えてみて。1枚の画像のファイルサイズが0.9MBって、もう印刷用途の写真データ並だぞ?スマホやPCディスプレイでちょっと眺める画像のファイルではないよ……😭

gif動画で運良くファイルサイズを小さくできる例は以下のような「フラットな背景」の場合に限定される。

22KB

ただしこの場合でも画像サイズが大きいほど、そして動画の尺が長くなるほどファイルサイズが大きくなる。

gif動画化するための試行錯誤が面倒

ソースファイルの動画内容によって何度も試行錯誤しないとファイルサイズが小さくならない。パラメータを変えて出力、再生、画質とファイルサイズをにらめっこして、またやり直しの無限ループ。

一定の手法でサクッと最小ファイルサイズのgif動画を作れないのだ。面倒くさい。これに尽きる。またそもそもgif動画作成ツールを探すのも大変だし(大変だったし)、ようやく見つけることができても試行錯誤そのものの回数は減らない

そしてそもそもファイルサイズが巨大でいいならば誰も試行錯誤しない。試行錯誤している理由は「少しでもファイルサイズを小さくしたいから」だ。だがそのためには毎回異なる動画の内容に応じて試行錯誤するしかない。要するに「効率化できない」のだ。アナログ作業と一緒

大和 司

そうなるとgif動画の本数に比例して作業の手間が右肩上がりに増えていく。だから面倒くさくてgifを採用しない人が大多数なのだ。

あとは余談だがgif動画は一時停止が(基本的には)できない。スライダをドラッグして見たいシーンを探すこともできない。一方的なループ動画という使い方が基本だ。

gif動画は使いにくい!

結論はこれ。gif動画は画像の内容によってファイルサイズが大きく変化するし、画像サイズや尺の長さでも思い切りファイル容量が変化する。要するにgif動画は使いにくいのだ。

大和 司

もうね、動画は画像サイズや尺の長さに限らずmp4一択の時代なんだよ。

【まとめ】note、動くアイキャッチなどでgifを使う。他はmp4一択

noteサーバへの直接的な動画ファイルのUPや、ブログのアイキャッチ画像に敢えて動画を採用するときにはgifは役に立つ。そういう「特定の用途」にのみgifの存在価値がある。

だがそれ以外の用途ではもうgifを採用するメリットがほぼない。ほぼmp4が取って代わった時代となった。そのmp4をサービス上で利用できないユーザーが代替手段としてレガシーなgif動画を使わざるを得ないのであって、gifが便利な分けじゃない。mp4のほうが便利なのだ。

だからmp4を使える環境にあるユーザーはgifからmp4に切替えることをオススメする。

続きはこちら。

今回の創作活動は約5時間30分(累積 約3,330時間)
(908回目のブログ更新)

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