一極集中の頂点を作らない方がいい理由

Nゴンの埋め方には一極集中やグリッド、ランダムなパターンなど何種類かある。その中でも「扇状にフィル」は一極集中のトポロジになる。これ、実は非常に厄介。

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2024/04/23 公開

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サブディバイドしても丸まらない

極になった頂点は、実はサブディバイドしたときに丸まらない。サブディバイドと三角ポリ、一極集中頂点というのは、とても相性が悪い

先端部分をナイフツールでカットしてグリッドフィルで四角ポリで埋めた場合。サブディビジョンをかけてもご覧の通り滑らか。このほうが扱いやすい。また先端部分をSキーで縮小すればとがらせることも簡単。可逆性がある。

3Dプリント出力時の問題

コーンの先端は、論理的には分子レベルまで無限に鋭いことになるが、実際に3Dプリントする場合には現実問題の解像度の限界がある。なので3Dプリント時に先端がどうなるか分からない問題。

なので3Dプリントの精度を考えて「あとから毛先のポリゴン形状をほんのり丸くしたい」と思っても、毛先が一極集中頂点だと修正が面倒だ。

対して先端を平面で埋めている場合には、先端部分を選択して縮小すればとがらせることができるし、逆に拡大すればサブディバイドが効いて毛先がほんのり丸くなる。以下はプロポーショナル編集ツールなどを使って先端を丸くした例。(見やすくするために選択状態にしていますが実際は先端1点のみ選択して変形。)

要するに、扱いやすくなるのだ。だから毛先の先端は平面で埋めておいた方が無難なわけ。

穴を埋めるタイミングはサブディバイド直前がいいだろう。そして穴埋め後に念のため非多様体のチェックをして、変にねじれて自己交差していないことを確認するとさらに安全だろう。

ループエッジが入れられない

操作してみれば分かる。普通だとループエッジを挿入できない。私の記憶ではこれを実現する無料のアドオンがあったと思っていたが、名前が思い出せない😅思い出したら後日追記予定。

大和 司

なので一極集中トポロジは結構厄介で、使うときにはよく検討した方がいい。私は避けたい派だが、瞳でよく使われるトポロジでもある。なぜ?(逆にグリッドフィルの瞳は見たことがない。)

今日の記事は以上です。お疲れさまでした!😊

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