3DCGで何をどう作るか考え中

ZbrushとBlenderの使い方、ヒント、コツなど。たまにZbrushプラグイン開発も。

3DCGで学ぶ英単語 第2回「watertight mesh、水密メッシュ」

(約 2,500文字の記事です。)

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ウォータータイト?なんだそれ?シリーズ第2回目だがいきなりマイナーな英単語から。日本語でもあまり見かけない用語だと思う。だが今後出てくるであろう非多様体の説明の前に理解しておきたい用語である。前回の記事はこちら

対象読者は全ての3DCGクリエーターです。

watertight mesh(ウォータータイト メッシュ)

アクセントは「ウォー」、先頭側にアクセントがある。

日本語では水密メッシュ、ということになる。

一言で言えば、どこから見ても面のおもて面しか見えないような立体メッシュだ。穴あきもないので、メッシュの裏面など見えるはずもない。もしメッシュの内側に水を入れたならば水筒や水風船のように水が漏れることはない。だから水密ということになる。おそらくそれが語源。

3Dプリントするために必要最低限のメッシュの構成が水密メッシュと言うことになる。ただ、3Dプリントするためのメッシュの要件はもう一つあって、それは非多様体ではないことなのだがそれはまた今度。

一部メッシュの非表示だけでは「水密メッシュ」となる

一部メッシュを非表示化しただけでは、元のメッシュは水密メッシュだ。非表示なのか面がないのかの違いは大きい。これは初心者だったり作業を翌日に持ち越したときにはまりやすい罠。とにかく全表示させる癖を付けておけば回避できる。

スカルプトは水密メッシュから彫ることになる

Zbrushなどのスカルプトでは、基本的に面の法線方向に頂点を移動させることによってスカルプトできる。もちろん凹ますこともできるが、あくまでも水密メッシュを保ったままでの頂点移動操作を前提としている。厚みがゼロやマイナスなど前提としていないのだ。だから水密メッシュが壊れるとちょっと直すのに手間取る。

だからZbrushでは板ポリの扱いが苦手だ。板ポリは水密メッシュじゃない。かといって厚み付けすると扱いにくい。扱いにくかった。だがZbrush 2021でダイナミックに厚み付けできることが一つの進化となった。(とはいえダイナミックSubdiv特有の扱いづらさはあるけれど……。)

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ZbrushのテンプレDogは水密メッシュじゃない!

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これが結構な罠で、Zbrushを始めた手の頃にこの罠にはまった(笑)Dogの口、実は開口している。オープンエッジなのだ。だから水密メッシュじゃない。だが、それらがぴったりと重なっているので一見すると開口しているように見えない。これが罠なのだ。

ちなみにデモヘッドも底部が開口したオープンエッジです。これは見た目ですぐ分かるのでDogほど悪質じゃない(笑)

デモヘッド、お前もか!

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と思ったらとんでもない。なんと胸部の穴を塞いでも、な、なんと鼻穴がオープンエッジ!なので底部を塞いでも鼻穴がオープンエッジなので水密メッシュじゃない。水を入れたら漏れるのだ。3Dプリントできません。罠。

Close Holesで全自動で埋まりますが、まさか鼻穴がオープンエッジだとは誰も思うまい。目がクローズドだっただけになぜ鼻穴だけオープン……。

スザンヌも水密メッシュじゃない!

ちなみにBlenderのスザンヌも水密メッシュじゃない。まぶた周りがオープンエッジなのだ。

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そして2つの目玉のメッシュ島と顔との3つのメッシュ島で構成されている。1つじゃないのかよ!初心者には厳しい。どっちもテスト的に何かをしようとすると思わぬエラーが出てきて困ることになる。

何かをテストする際には自力で仕上げた「完全な水密メッシュかつ1つのメッシュ島」オブジェクトを使ってテストすることをオススメする。

入れ子になっていても水密メッシュ?

表示の都合上半分を非表示化しています。

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ま、理論上はそうなる。だが、以後出てくる「非多様体」という扱いになるので、これまた3Dプリントできないメッシュだ。

今日のテスト

watertight meshとは○○である。



次回の記事はこちら。

3DCGで学ぶ英単語 第3回「non-manifold、非多様体」 - 3DCGで何をどう作るか考え中





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(708回目のブログ更新)

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