Zbrushでは弱い筆圧が重要な理由

(約 2,000文字の記事です。)

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Zbrushが使いにくい理由シリーズ。今回は筆圧の話。Windows7から10に移行した際に、Windows7上でワコムのドライバ設定のバックアップを取り忘れ、見事にWindows10でドライバがリセットされたでござる。再設定している最中に思いついた記事です。

目次

 ブラシサイズが大きいほど筆圧100%時の盛り上がり量が大きい

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この図は、左からブラシサイズ64,32,16,8でマウスを使って直線を引いたもの。クレイビルドアップブラシ。マウスなのでON時には筆圧100%設定です。図の通り、ブラシサイズが大きいほど、盛り上がり量が多い。

これ、どういうことかというと、ブラシサイズを大きくして広範囲を薄く盛りたいときには、小さなブラシよりも気合いを入れて弱い筆圧で塗らないと盛り上がりすぎるということ。

逆に小さいブラシだとどんなにペンタブを押しつけても盛り上がり量に限界があるので、強い筆圧にはあまり意味がない。

じゃあ弱い筆圧をメインにペンタブの筆圧設定をすればいいのか?

そう思って最初は弱めの領域を増やしたペンタブ設定にしてみたんだけど。確かに太いブラシで薄く塗ることが楽になった。だが中くらい以下の小さめのペンでなかなか盛り上がらない&彫り込めない。

だから、やたらと弱めの筆圧制御が万能というわけでもない。ここから先は個人の筆圧と感覚次第なのだが、自身の筆圧制御の2分の1くらいまでは弱めの筆圧制御をメインにして、それ以上は筆圧強度が大きくなるような設定にするのがいいかもしれない。

筆者の設定

筆圧弱めな筆者はこんな感じ。ワコムのドライバ側での設定です。

(なお、お絵描き用は初期設定で使いCLIP STUDIO PAINT側で細かく制御。この設定はZbrush専用の設定です。ワコムのソフトでアプリごとに筆圧設定を個別割り当てできるから、知らない人は調べてみるべし。)

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1/2くらいまでは弱め制御を重視し、それ以上は中間的な筆圧制御を犠牲にしてさっさとMaxの筆圧でモリモリ盛るスタイル。盛りすぎたものを修正する手間よりも、薄塗りを2回繰り返して理想の形にする方が精神的に楽だと感じるのでこのスタイル。

■アイコンの中間ポイントの位置次第で盛りの感覚が変わるので、試行錯誤して調整するのがいいだろう。

なお、筆者の場合は、ブラシサイズ固定で筆圧で盛りを制御するようにしている。その制御もZbrush側の設定ではなくペンタブ側の設定を反映させている。

詳細な話はこの記事で。

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もちろん、まずは初期設定の直線右肩上がりから調整スタートするのがベストだ。

当然Z intensityの設定によっても変わってくる

なので、実はないがしろにされがちなZ intensityの設定の微調整も結構重要なのだ。世間的にはブラシサイズの調整にばかり目が行くだろうが、左手ホイール付きキーボードを活用している人にとっては大したことではない。

なので、細いブラシで高く盛るためには、実はZ intensityを大きくするしかない。でもそのままでブラシサイズを大きくすると、最初の図の特性の通り、高く盛られる。なので、太いブラシで盛る際には、繊細に優しく盛るのが面を荒らさないコツとも言える。同時にZ intensityの調整も重要、ということになる。

つまり、ブラシサイズ固定+弱い筆圧重視+Z intensityのこまめな調整、この3つが面を荒らさないで思い通りに盛るコツだと考えている。本当はこのほかにもう1つ要素があるのだが、それはまた別の機会に紹介したい。

一度マウスでブラシの特性を探ってみよう

Zbrushのブラシの特性を知るためには、実は、まずはマウスでローポリやハイポリに対してブラシをかけてみるがいいと思っている。盛りの結果が、筆圧のせいなのか、ブラシ形状のせいなのか、ポリゴン密度の違いによるものなのかがはっきり分かるからだ。

ブラシの特性を知ってしまうとペンタブでの制御が格段に上手くなる。何となく感覚だけで盛る経験を増やすのもいいが、ロジカルにツールの特性を理解した上で利用した方が、今後の活用の幅が広がる。

また人に教えやすくなる。経験値一辺倒だと誰にも教えられないし、客観性に乏しい。きちんと自身のスキルを高めるためには、人に教えられるノウハウかどうかってのが、一つの判断基準だと思っている。

Zbrushはよく分からないツールだけど、人がプログラミングして作ったツールなのだから、一貫した規則性がある。それを上手く利用して自身の作品作りに活用してみてはいかが?

今回の創作活動は約30分(累積 約667時間)

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