Zbrush用ブラシ管理ツール「XMD ToolBox」の導入と使い方

(約 2,400文字の記事です。)
※残念ながらWindows限定のソフトです。

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Zbrushには標準で300個以上ものブラシが用意されている。また多くの自作ブラシが出回っていることも明らかだ。問題はZbrush単体では大量のブラシを管理・運用するのがこんなんであるということ。そこで今回はブラシ管理ツール「XMD ToolBox」を導入して使ってみよう、という記事。XMD ToolBoxの使い方に関する日本語情報が見当たらなかったため詳細は有料記事です。

目次

Zbrushの抱える問題点

ブラシ管理がしづらい

Zbrush自体がとても使い方に癖があるツールなので、そこでブラシを管理するのもとっても大変。私は今までZbrush純正機能で純正ブラシと書籍に付属の無料ブラシ数十個を管理していたが、さすがにもう無理だ。Artstationから有料ブラシを買おうものならパンクする。

Zbrush公式サイトの見解が曖昧

公式YouTube動画では、Zbrush起動時にブラシを読み込ませたいならばスタートアップフォルダ内のブラシプリセットフォルダに入れればいいと言っている。だが別の情報では、ブラシプリセットフォルダにブラシをたくさん入れるとZbrushの動作が不安定になるので入れないほうがよく、ライトボックスからロードして、というのもある。どっちなの?

私が見つけたもっともらしい情報

で、色々調べたところ、この2つの情報は「どちらも正しい」みたい(笑)どういうこと?

スタートアップフォルダにあまりにも多くのアルファ(またはブラシなど)を入れないでください。ZBrushが機能しなくなる可能性があります。スタートアップフォルダ内のフォルダごとのアイテム数の上限は300アイテムまで。それ以上はスタートアップフォルダの上にある関連フォルダに格納する必要がある。
(出典)

https://www.renderosity.com/forums/threads/2924279#msg4334021

スタートアップ時の自動ロード可能ブラシ数は300個までらしい

つまり純正では「スタートアップ時の自動ロード可能ブラシ数は300個まで」ということになる。なるほど。Zbrushには最初から300個以上のブラシがあるが、その多くがライトボックス内に収納されている理由はこれだな、恐らく。

なので、この純正の機能を使ったままではブラシパックに何百個もブラシが付いてくるような有料ブラシを1つ買っただけでアウトだ。Zbrushが動かなくなるのは困る。というわけで、Zbrush中級者は必ず外部のブラシ管理ツールを使うことになる。

調べてみるとかつては有料だった有名ツールが今は無料で使えるらしい。その名も「XMD ToolBox」。Zbrush界隈では有名ツールみたいだが、日本語情報がほぼゼロ。インストール方法から使い方まで、壊滅。もちろん英語ならたくさんある。

使ってみるとかなり快適

使い方を理解してしまえば大して難しいこともしていないし、何百個のブラシも管理しやすくなった。ブラシをカテゴリ分け、タグ付けなどによって管理可能。検索も簡単。もうZbrush純正機能でブラシ管理はできない。無理。ブラシ探しが大変すぎる。

外部フォルダに置いたブラシセットの読み込み

XMD ToolBoxが直接外部フォルダからブラシ群を読み込むのでZbrushの影響を受けない。もちろんブラシをクリック(またはダブルクリック)するとZbrushにブラシがセットされる。

IMMブラシの運用方法の抜本的な見直し

IMMブラシ内のブラシはZbrushでもXMD ToolBoxでも検索できない。いちいちZbrush上から眺めるしかない。だがXMD ToolBoxを導入するとブラシ数がどれだけ多くても、カテゴリ分け、タグ付けなどによって管理可能なので、わざわざIMMブラシ化せずともシングルのIMブラシをたくさん作ってもいい。あるいはIMブラシの過去バージョンを保存するという意味でIMMブラシにしてもいい。これなら実質的にIMブラシなので、ブラシ検索で引っかけることができる。自作のIMブラシ、カーブブラシ、VDMブラシはそのまま自分の資産になるのでどんどん作るべき。だがXMD ToolBox無しには膨大な数になって運用できない、というジレンマ。

人に配布したり、ブラシ自体の完成度が高まった場合にならIMMブラシ化=1セットブラシとして活用できるが、その中間段階ではたくさんのIMブラシを検索窓で引っかけられる方が使いやすい。

私の場合は今はまだ有料ブラシ類を買っていないのですが、この自作ブラシをどんどん作って管理・運用できるという点が魅力的でした。XMD ToolBoxを導入してよかった。
さて、その方法自体は日本語情報がほぼ見つからないです。

有益な情報なので、リンク先は有料記事です。 

約 5,100 文字、画像 16枚での解説です。
目次だけでもこんなに充実。ただのインストール方法だけではなく、きちんと使いこなせるまで一通りガイドしてあります。読むだけで即実戦投入可能です。

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今回の創作活動は約30分(累積 約891時間)
(292回目のブログ更新)

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