(約 3,700文字の記事です。)
全てのYAMATO Tools プラグインについてZbrush2019で動作確認&対応完了しました。ですが主にサブツールの移動操作系プラグインには使用方法に制限ができてしまいました。特にフォルダ作成時の挙動。他は正常動作。
基本的に以後のアップデートはZbrush2019上にて行います。2018.1のサポートは終了です。最新のプラグインをご利用の際にはZbrush2019にアップデートしてお使い下さい。
https://yamato-tsukasa.booth.pm
完全対応しているプラグイン一覧
サブツールに関わらないツール類はそのままで正常に動作します。また本件とは無関係に一部のプラグインはこのタイミングで修正したためZbrush2019にてアップデート済みです。
- スカルプトリスのパレットナイフ(Zbrush2019でアップデート済み)
- 指定ポリグループ以外をマスクするツール
- サムネイル保存ツール
- サブツールを別のツールにバックアップ
- リセットマスク&全表示&両面解除ツール(Zbrush2019でアップデート済み)
- BTC, ViS利用者様向けパレット位置調整ツール
例外的に「サブツールを別のツールにバックアップ」だけは性質上、必ずフォルダを展開してサブツールを選択する必要があるためこれだけは普通に動作します。ただしフォルダ単位の操作は不可。あくまでも1つの選択サブツールごとのコピーです。
また「リセットマスク&全表示&両面解除ツール」は並べ替え不要なため、内部処理で一時的にフォルダ表示をOFFにして2018と同様の表示状態にしてから操作していますのでフォルダの開閉状態に関わらず全てのツールのリセット動作が可能です。
サブツールリストの使い方に制限のあるプラグイン その1
Zbrush2019でアップデート済みのプラグインです。
- Back To the Center
- Visibility Switcher
- フォーカスの移動制御ツール
- 目玉アイコン制御ツール
制限事項
- フォルダを使わなければ完全対応
- フォルダ使用時には展開させた場合にのみ完全に動作(閉じたフォルダ内サブツールでは動作しません)
「フォーカスの移動制御ツール」ではフォルダがあるだけで微妙に位置ずれが起こりますが実用に支障はないレベル。だいたい真ん中付近に選択サブツールが来ます。
なお、Zbrush2019の仕様変更により、先頭及び末尾付近のサブツールは真ん中付近に表示させることができません。先頭寄り、または末尾寄りに表示されますが、一応サブツールリスト内に強制的に表示させる動作はこれまで通りです。
サブツールリストの使い方に制限のあるプラグイン その2
そのままでZbrush2019に使えるツールです。(Zbrush2019対応版としてのリリース予定なしor未定)
- 可視サブツールを一カ所にまとめるツール(※下記参照)
- 指定範囲の目玉アイコン反転ツール
制限事項
- フォルダを使わなければ完全対応
- フォルダ使用時には展開させた場合にのみ動作
「可視サブツールを一カ所にまとめるツール」の制限事項
上記の制限事項に加えて、
- フォルダをまたいだ移動では正常にサブツールが移動しない(たとえフォルダを閉じていてもCTRL+上下矢印を押してもフォーカスがフォルダにとどまるため。閉じたフォルダでも内部処理的には展開状態となっているっぽい)
- フォルダをまたがない場合には正常動作
- 展開したフォルダからサブツールを移動させる際にもフォルダから取り出す際にCTRL+上下矢印を1回多く使用するため、きちんと並ばず1つずれることが起こる。
なので結論としては、可視サブツールを一カ所にまとめるツールはフォルダをまたいだり、フォルダ内外に移動させる操作は正常に動作しない、ということに(泣)
なのでフォルダ内の整理には有効ですが、この際にもサブツールリストの外側の見えないフォルダが意図せず展開状態となっていないことの確認が必要になるなど、ちょっと使いづらい。
ゆえに可視サブツールを一カ所にまとめるツールを使うためには基本的にフォルダ運用NGということに(フォルダ内での並べ替えの為に使うならばフォルダ展開状態にすれば正常動作で運用可能)。対策アイディアはあるのですが、かなりややこしいことになるので本当に実装が必要か懐疑的。そこは作者がZbrush2019を実際に使ってみてその必要性を判断してから開発の有無を検討しますが、今のままでは多分無理。(なので改良実装は未定)
Zbrush2019のサブツール周りの問題点
列記してみると結構あった(笑)
- サブツールリストにフォルダが導入された点。
- Zbrush専用プログラミング言語であるZscript側から見てサブツールリストにあるものがサブツールなのかフォルダなのかが判別できない点。致命的。Zscript側からフォルダの開閉操作も不可。
- 閉じたフォルダ内のサブフォルダにはZscriptからアクセスできない点
- なお開いたフォルダ内のサブフォルダにはアクセスできて目玉アイコンの状態も読み取れる。
- だが開いたフォルダをまたいでサブツールを移動させるとCTRL+上下矢印操作時の挙動が2018と異なるので正しく移動しない
- 環境設定>インターフェース>サブツールフォルダを表示させるボタンにバグがある点。これをOFFにすると見た目は2018と同様になるものの、目玉アイコンのON/OFFが「フォルダ作成後のON/OFF状態と異なる」点。
- またフォルダ直下の最初のサブツールは「サブツールフォルダを表示させるボタンをOFF」にしても目玉アイコンのON/OFFを切替えられないバグがある点。
- 同様に、フォルダの目玉アイコン操作時と、SHIFT+サブツールの目玉アイコン操作時とで「サブツールの目玉状態の保持状態が異なる」バグがある。(確かにキャンバス上では正常動作しているように見えますが、プログラムレベルでは目玉状態が正常機能していない点)
- フォルダ配下のサブツール移動はギズモの複数選択状態となるので、デフォメーションでの回転移動等が効かない(ギズモの挙動はプラグイン制御できない)
(もしサブツールフォルダを表示させるボタンのON/OFFが完全に正常動作していればプラグイン側で完全対応可能だったのですが、2019年3月10日(日)現在では対応不可能。「サブツールフォルダを表示させるボタン」のバグと、サブツールの目玉アイコン状態がフォルダの目玉操作時とサブツール直接操作時とで二重になっているバグとの重複バグが両方解消されない限り、完全対応は不可能です。)
Zbrush2019はこういう仕様ですので、サブツール操作系プラグインはフォルダ使用時には条件付きで正常動作します。
正常動作させる条件
操作対象サブツールを含むフォルダを展開させておくこと。
フォルダが閉じられていると目玉状態に関わらずプラグイン側からは操作できない。
問題点
ユーザー側のフォルダ展開状態に依存し、ユーザーがフォルダ展開状態を間違えると意図せぬ動作となってしまう点。
ツールとしては残念ながら不完全な動作となってしまいます。(ユーザー操作依存であるため)
これはZscript側からフォルダ操作が一切不能であるためです。関数も用意されていません。
フォルダを使用しなければ完全動作
なおフォルダを使わない場合には完全動作します(笑)
サブツール表示数を24個まで増やせる点については完全対応済みですので、縦に長く並べて運用可能ですね。
1階層しかないフォルダを使用しない代わりにYAMATO Toolsで目玉アイコンを制御する運用方法もありです。
結論
- フォルダを使わなければ完全動作
- フォルダを使う際には操作対象となるフォルダを展開状態にすること
- 可視サブツールを一カ所にまとめるツールはフォルダをまたいだ操作はNG
これで一通り当プラグイン群は2019対応完了ということでプラグイン開発関連はいったん落ち着くことになりそうです。
以上です。
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