UE 5で「ゲームではなくて」映像製作したい。つまりUEを動画製作ツールとして使いたいのだ。
私がUE5を学ぶにあたって最初に思いついたのはUdemyによる日本語コースだ。UEやUnityといったゲームエンジンはできること(やるべきこと)が多すぎて、とてもじゃないが書籍で学ぶのは効率的じゃない。動画コンテンツのほうがいい。
2025/08/05 コースを全部終えたのでその感想を追記。

今回は私が最初に購入したUEで映像製作コースのご紹介です。
UEで映像製作コース、日本語講師がいてくれた!
動画と言えばYouTubeを思いつくが、確かにUEの場合は良質なYouTube動画が多い。実際に私も「まずやYouTubeをやってみて」、次にもっとしっかりとUEでの動画製作のノウハウを知りたいと思ったため、Udemyコースを購入した。
英語での学習を覚悟していたが、幸いなことにUEでの動画製作向けのコースを日本人の先生が作成してくださっていた。これは助かる。



UEはゲームエンジンなので、Unityのときもそうだったのだが、ゲーム開発者向けのコースはたくさん見つかるが、UE特有の「動画製作」については英語学習を覚悟していた。
UE 5で動画製作で、かつ日本語コースがあるとは、意外だった😍
上記のサイバーパンクなのが格好よかった。また光学エフェクトや煙、濡れた地面など、色んなエフェクトを学べると思ったため。
更新履歴
2025/08/05 学び終えたので感想を追記
2025/07/17 執筆
実際に学んでみた正直な感想
UE 5.3.2で学習を進めることができた。(たまたまYouTubeで基礎部分を学習したときに5.3.2で収録されていたため)
一方でこのコースでは 5.1系で収録されたらしい。5.3とはUIが一部異なるため「ボタンはどこ?」と戸惑うことがあったが、それ以外は問題なかった。



なおUE 5.1と5.2以降では仕様が結構変わっている。例えば半透明マテリアルでもAfter DOFのままでボケるようになっている。
このコースのいいところ
- 動画の総再生時間から-5時間が正味の動画時間。基礎編1と2で約5時間あるが、講師の全てのUE5コースにこの基礎編が含まれている。過去に1回でも学習済みならここは飛ばしてOK
- 手順通りに操作すれば、ほぼ動画の通りの結果になる(一部FAQを確認する必要があるが)
- 「なぜそうするのか?」の解説は皆無だが、その代わりに手順を省略することなく手順そのものへの丁寧な解説がある
この講師の6本のコースのいずれにも必ず「基礎編2つ」が同梱されている。何か1本でも購入しておけばいつでも見られる。サイバーパンク編の場合は、その基礎編のあとに、サイバーパンクな動画を作っていくわけだ。
また光学エフェクトの解説が多いので、ライティングも学べる。
映像製作用にカットやカメラワークが複数用意されているので、カメラワークの基礎も学べる。(同じ講師の他の動画では、逆にカメラワークがシンプルで、他の機能の解説に全振りしているコースもあった。)



何よりも、カッコいい😍 これを自分の手で作れたら楽しいだろうな、というワクワク感。
イマイチなところ
- カタカナ英語の発音に疑問がある。特に current
- 3DCGではほぼ100%回避されるであろう「全角日本語を含むファイル名」を安易に使用していた点(ファイル名やパスに全角日本語は禁忌なのが普通)
- MegascansからFABへの移行に関するアフターフォローが雑。Material blendの実現方法をFAQから探し出すだけで一苦労した。有料教材なのだからそこはきちんと新たな動画1本を追加すべき。テキストページでもいいから差し込むべき。
- Quixel Bridgeが使えなくなってから数ヶ月も経つのだから、FAB版での同様の結果を得るための王道の操作は確立されているので、そこはきちんと動画化またはテキストページでもいいから差し込むべき。
- キーボード操作を可視化するソフトを使っていないため、「Ctrl + V? B? E?」などが発音ではかなり分かりにくい(実際にはCtrl + Bの表現が多用されている)
- BGMが耳障り。むしろ不要。(倍速視聴時に特に耳障り)
ただしこれらのマイナス点は、サンプル動画を作る上では特に支障はない。学習を進める点でも問題にはならなかったが、気になった点を列記しておいた。
その他の感想
グラボはRTX系が必須
まず大前提として、グラボはNVIDIA RTX系が必要。GTXでは性能を引き出せない。(RADEON系については使ったことがないのでノーコメント)


このコースを学び終えての雑感
- UE5を触ったことのないレベルからサンプル動画を作れるようになる
- UE5で映像製作上で、できることを駆け足で理解できる(使いこなせるレベルにはまだまだ足りないが、速習はできる)
- Megascansアセットの9割が有料化されているが、コースで使われている素材に似ている無料アセットを使えば、それで十分。有料アセットを買う必要は皆無(どうせ最後の動画にほとんど写らないので)
- ほとんど写らない蛍光灯のモデリング作業は、必要だったのか?そもそもUE5上でモデリングする人はいるのか?DCCツールでモデリング&UV展開が普通では?
- 動画製作コースなのに、なぜかカメラワーク編が駆け足で解説されている。なぜ?講師の自信のなさの現れか?とも思えるほどの駆け足っぷり🤔 あるいはUdemy動画作りに疲れ始めて、締め切りに追われて焦ったか?ここだけが雑で残念。本末転倒。
- 同様にBGMは「コースでのサンプルは有料BGMでした、各自でいい感じのBGMを探して作ってみてね」という丸投げ感は残念。(ただし理解はできる。再配布可能な有料音源は高価格または再配布NGなので現実的ではない。)
個人的な感想は4 / 5点。UE5超絶初心者であってもサンプルに近い動画をレンダリングするまでに至れる。ただしUE5の操作方法の割合に対してカメラワーク設定周りの解説にかけている時間数があまりにも少ないため「UE5で動画製作」という点で言えば、肝心の解説が薄すぎるので-1点。



総評としては、UE5初心者でもサンプル通りの動画を作れたので、星4つの高評価です😊
UE 5を1本学んだら、2本目は「個人向け定額プラン」
UE 5に限らず、何事も最初の1本目の学習には時間がかかる。なのでまず最初の1本はコースを購入しよう。
だが2本目以降は、個人向け定額プランで1~2ヶ月間、集中して他のコースをむさぼればコスパがいい。
この講師のUEコースは、全部に基礎2編が入っているので、総視聴時間 -5時間くらいで見積もれば、1コースあたり5~7時間だ。これくらいであれば個人向け定額プランで1ヶ月で5~6本は見られるはず。



短期集中学習ならば個人向け定額プランのほうがお得になる。
私はこのコースを始める前は、同じ講師から2本をセールでまとめ買いしようと思ったが、過去に失敗経験があるため、ここは「まずは1本終えてから次を検討しよう」と思い直した。


実際、その判断が合っていた。この講師の場合、どうやら他の3DCGソフトウェアへの関連知識と英語学習のバックグラウンドの量が若干怪しい、という不安感。UE5の操作には慣れている印象だが、専門性にはやや不安を感じる。
なので2本目以降は1本ずつの永久買い切りよりも、短期集中学習で残りの興味のあるコースをざっと眺めたりハンズオンしたりして「経験値のとっかかり」として経験すればそれで十分だと感じた。2本目は「個人向け定額プラン」で集中的に複数コースを体験した方がお得だろう。多分私はそうする。アポカリプス編やメタヒューマン編を一気に学習予定。
ご協力のお願い



ワンクリックでできる支援ですので、よろしければぜひご協力をお願いいたします👍
これからUE 5で動画製作を学ぼうとする人にはオススメです。不定期にあるセール価格で1,500~1,900円で購入できるのでオススメです。
今回の創作活動は約1時間30分(累積 約4,345時間)
(1,071回目のブログ更新)