(約 7,300文字の記事です。)
私は今までタスク管理アプリなどを20近く試したが、どれも一長一短で、1つで完結できるような優れたアプリがなかったので、複数を組み合わせていた。だが、今回紹介するTickTickはこれ1つでOKのオールインワンアプリなのだ。タスクの追加、再スケジュール、カレンダービューでのスケジュール、ワンクリックでリストを自由に並べ替え可能という、色んなアプリのいいところをこれでもかというくらいに組み合わせた最高のタスク管理アプリだ。今回はその特徴と導入方法のご紹介。
- タスクではない「ワークフロー」や情報収集にはNotionがオススメ
- TickTickとは
- タスク処理に特化したEvernote+グーグルカレンダー=TickTick
- 再スケジュールのしやすさ
- TickTickが他のToDoアプリよりも優れている点
- TickTickを使ってみる(無料のアカウントを作成する)
- 実は有料版じゃないと最高の体験ができない!
- ちょっとした弱点
- まとめ タスク管理アプリはTickTickがかなりオススメ!
- この記事は以下のテーマのWIP記事です
タスクではない「ワークフロー」や情報収集にはNotionがオススメ
2021/02/20 追記。
TickTickは1つのタスクに1つのチェックボックスの管理と繰り返しのタスク設定に強いですが、情報収集後の管理・分析やワークフローの管理・変更には使いにくいです。その場合にはNotionをオススメします。
TickTickとは
TickTick: Todo list, checklist and task manager app for Android, iPhone and Web
一言で言うとタスク管理アプリ。1行でタスクを登録し、チェックボックスをタップしてタスク完了。
複数のタスクはリストに列記できるし、複数のリストをフォルダにまとめることができる。またタスクには子タスクとしてサブタスクを追加できる。なおサブタスクには更に無限にサブタスクを追加する階層化が可能。
Evernoteのノートがタスクになった感じ
Evernoteを使ったことがある人に分かりやすく説明すると、1つのノート=1つのタスクだ。なので、Evernoteでできることがほぼそのままできます。タグ、書式付きのメモ、箇条書、チェックリスト付き箇条書、ハイライト、ノート間のリンク貼り付け&呼び出し、ノート共有など、そのまんまEvernote。ただし更にいいのはノートの配下にサブノートという具合に別の小タスクも設定できる点が異なる。
それをカレンダービューで眺められるようになったものがTickTickだと思えばかなり分かりやすいかと。
ノートがタスクになり、しかも繰り返し機能とリマインド通知がとても強力になった上に、カレンダービュー、1週間ビュー、1日ビューでも見られるToDoアプリ
(Evernoteを使っていない人には伝わらなさそうな。)
タスク処理に特化したEvernote+グーグルカレンダー=TickTick
ここまではごく普通のありふれた画面。
だがTickTickはそこからカレンダービューにできちゃうのです。このビューにワンクリックで切り替えられる。ToDoリストとカレンダービューの切り替えは、ありそうで中々ないのだ。だかからGoogleカレンダーとToDoリストとを使う必要があったがTickTickならばこの通り。
Web版ではタスクをD&Dすると簡単にタスクの移動(予定変更)もできる。空欄をドラッグして新規タスク(イベント相当)も作成できる。
まだ使い始めでタスクがほとんど入力されていませんが。。。
ウィークリービューもある。くどいがここでもタスクのD&Dで予定の作成や日時変更できるのだ。こういう軽快な柔軟さが重要。
1日ビューにもできる。リスト化したToDoをいつ実行するかまで考えられるのがカレンダービューとの連携の価値なのだ。
いつこなすべきか?まで決めてようやく「実行可能なタスク」になるのだが、普通のToDoリストは「完璧なリスト、見やすいリスト」を作れるところで止まってしまう。時間の流れの概念が途切れてしまう。ToDoリストを作って満足しても何も起こらない。実行しない限り。
だがTickTickではそこから1日~1ヶ月という時の流れを意識した上で、ToDoリストをの処理を考えられるからいいのだ。スムーズに「いつやるべきか」が決まる。その点ではTickTickはとても行動に移しやすい。
再スケジュールのしやすさ
カレンダービュー上でタスクをD&Dで視覚的に予定変更可能。こういうこともできるアプリが実はほとんどない。(あっても、そこからのタスク自体の扱いにくさが目立つことが多い=使いづらい。) TickTickが優れている点は、かなり簡単な操作で再スケジュールできること。ToDoアプリを使ったことがある人なら分かるはず。一生懸命に実行計画を立てたのに、急な用事や案件が入ってきて以降のスケジュールが全滅するなんてことはよくある。そうなってもいいように、如何に簡単に再スケジュールできるかが重要なのだが、これもTickTickならば簡単に再スケジュール可能だ。
- カレンダービューでタスクをD&Dで移動させる
- リストを右クリックのポップアップから明日アイコンをクリック
など、直感的に操作できる。今までは、リストだけのアプリ、カレンダーだけのアプリはあったが、これらを統合してしかも使いやすくしたアプリはTickTick以外に見当たらない。いくつかあるが完成度が違いすぎる。TickTickが群を抜いてオススメなのだ。
TickTickが他のToDoアプリよりも優れている点
いいところはいっぱいあるのだが「以下のこと全てを1つのアプリでできる」となるとTickTick一択になる。
- 実用レベルのカレンダービューとリスト表示の切り替え
- 1日、1週間、1ヶ月のビュー切り替え
- スマホ、PC、Apple Watchとの連携
- スマホとPCでほぼ共通の使い心地
- 繰り返し設定の柔軟性が高い
- リマインダ通知の設定の柔軟性が高い
- タスク群のテンプレの保存&編集と呼び出し
- タスクの中にサブタスク群と書式付きメモの両方を設定可能
- 書式付きメモの中のチェックリストにも個別にリマインダ設定可能
- ユーザーによるスマートリスト(指定条件による絞り込み機能)の作成
- カンバンビューに切り替え可能
- タグ機能
- 複数ユーザー間のタスク共有・割り当てが可能
- 外部カレンダーの読み込み
- グーグルカレンダーの読み込み・編集と表示
- 逆にTickTickタスクを外部カレンダーに出力
また、ToDoリストの本筋からは外れるが以下の機能も魅力的だ。
- 習慣化のための繰り返しタスクと実行数のカウント、達成状況の一覧表示など
- Pomoモード(ポモドーロタイマー)
「もう十分にTickTickの魅力が伝わった!」という人は、早速無料のアカウントを作って試してみよう。
TickTickを使ってみる(無料のアカウントを作成する)
まずは以下のリンクからアカウント作成画面にジャンプします。
既存のSNSアカウントでログインしてもいいし、Eメールアドレスで登録してもOK。あとはあっさりとWeb版の画面に移る。
あとはWeb版で操作してもいいのだが、せっかくなのでiPhoneにも無料アプリをインストールしてみよう。
「TickTick - todoリスト、習慣 タスク管理」をApp Storeで
インストールしてアカウントにログインすれば即座に同期する。基本的にPCならWeb版を操作すると即座にサーバと同期し、その後スマホにも同期するという流れ。
実は有料版じゃないと最高の体験ができない!
無料版でも8割の機能は使える。いいじゃん?と思うでしょ、だが実はカレンダービューは有料のプレミアムアカウントにアップグレードしないと使えないのだ!罠!!!スクショを挙げたように、カレンダービューとリスト表示との自由な往復が最大の魅力なので、無料版では価値が半減どころか10分の1にすらなる。
有料のプレミアムアカウント、おいくら?
で、ビビリながら調べてみると、1ヶ月単位で購入できて、1ヶ月300円。なんだ安いじゃないか! 年額で買うともっとお得で2,900円だが最初はお試しだけでいいので、iPhoneアプリ内で300円で買ってその価値を試してみよう。
いつでも解約可能
iPhoneの場合、設定>プロフィール名をタップ>Myプレミアムの項目からいつでも購読を解除できます。解除しないと毎月自動更新という、よくある一般的なサブスクリプション形式です。また有効期間中に解約しても有効期間が終了するまではプレミアム機能が使えます。不安な人は購入後にすぐに解除すればOKです。
ハッキリ言って1日10円以上の価値があるので、300円で試せるのはむしろお得。
私は今のサブスクが切れそうになったら年間契約する予定。
当記事ではプレミアムアカウント前提で解説
プレミアムアカウントで提供されている機能は、本当に「これは便利だ!」という機能に絞って実装されている。だから無料版でもそこそこ便利に使えるが、有料版にしてみたらもう戻れない。1日10円以上の価値が確実にある。他のToDoアプリ、iOSのリマインダ、グーグルカレンダーなど、すぐにでもTickTickに統合して乗り換えられると思えるほどに強力。また外部からのカレンダーはTickTickに同期状態で読み込ませることができるので、共有状態のグーグルカレンダーを読み込ませてもいい。
他にもTickTickの予定(タスク)を別のカレンダーアプリにリアルタイムでエクスポートすることもできる。TickTickはとにかく、あらゆる項目についての「可逆性、入れ替え、互換性」を考慮して作られている。これに匹敵する完成度のToDoアプリは見たことがない。
ちょっとした弱点
とここまで持ち上げてきたが、ちょっとだけ弱点がある。
iPhoneアプリの日本語訳がところどころ変
海外ソフトなので、日本語ローカライズがちょっと弱い。ところどころ変な訳がある。また今は確認中だが、iPhoneソフトのSettingsが「設置」となっている誤訳はちょっと笑える。どう機械翻訳しても「設定」になるのだが……。もしかしたらiOSアプリの実装バグかも知れない。(この辺の小話はまた別件で書きます。主に翻訳協力の話。)
当記事では基本的に英語UIのままで説明しますが、よく知られている英単語のほうが多いので理解可能かと思います。
Web版でTABキー関連のショートカットキー が効かない
これは運営に問い合わせ中。なぜTABキーを使ったキーコンビネーションなんだ?なぜCTRL, SHIFT, ALTというごく普通の修飾キーと組み合わせないんだ?謎すぎる。なので直接運営に「なぜTABキーを採用したのですか?」と問い合わせ中。だって優先順位の変更とかにはALT+数字キーなんだぜ?期日の変更も同様にごく普通の修飾キーと組み合わせてくれればいいのに……。
リマインダの通知音がバリエーション豊富すぎて時々驚く(笑)
リマインダの通知音がバリエーション豊富すぎて、聞き慣れない音が鳴るから時々ビビる(笑)どんなアクションでどんな音があるのか?割り当て変更可能なのか?謎は多い。今後調べてみます。
まとめ タスク管理アプリはTickTickがかなりオススメ!
私も実際に使い始めて、強力さに気が付いている。また使いながら便利機能や罠の回避方法の記事なども考えている。使えば使うほど便利だし、「これはTickTickでもできるかな?お、できた」ということが多いため、一般的なToDoアプリからの乗り換えが可能だ。またグーグルカレンダーも、別に他者と共有しないならば、TickTickに移してもいいし、これまでの予定はグーグルカレンダーからTickTickにインポート表示可能なので、段階的に移行するのもいいだろう。
(グーグルカレンダーVS TickTick上でのイベント登録の比較もいずれ記事にしたい。決定的な違いはあるし、やはりTickTick内で統一したほうが色々便利)
何はともあれ、以下のリンクから無料アカウント登録と300円で1ヶ月間だけ試してみよう!
後悔することはないはずだ。私が自信を持ってオススメできる、本当に便利なアプリです。
(再掲)
この記事は以下のテーマのWIP記事です
WIP, work in progress=作業中。 最終的な結論ではなく現時点での結論です。
最終的に出した結論は以下のページをご覧下さい。
TickTickの使い方 - 3DCGで何をどう作るか考え中
今回の創作活動は約2時間30分(累積 約1,885時間)
(612回目のブログ更新)
筆者はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(AmazonアソシエイトとはAmazon.co.jpの商品を宣伝し所定の条件を満たすことで紹介料をAmazon様から頂けるという大変ありがたい仕組みのこと。)
以下のリンクを経由してAmazonで何かを買うと購入額の1~3%ほどのお小遣いが私に寄付されます(笑)

- 作者:デビッド・アレン
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