Razer Tartarus Proは感圧化改造をするととても快適だった(普通押しと強押しの使い分け)ただし条件付き

(約 3,200文字の記事です。)

Razer Tartarus Pro 左手キーパッド 20個のアナログ動作スイッチ ホイール付 8方向サムパッド 32キーすべてをカスタマイズ可能 【日本正規代理店保証品】 RZ07-03110100-R3M1

単なる日記です。技術情報などなく、祝杯中の駄文です。詳細な記事はこちら。

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2値の感圧ボタン化の改造(工夫)の記事は別記事で執筆予定。

目次

ボタンの2値の感圧化改造、完了!

これの前身の、初代のホイール付き左手キーボードであるBELKIN社製n52teがついに限界を迎えたため、最新のRazer Tartarus Proに買い換えた。早速商品が届いたので色々といじり倒し、V2ではなくてProを選んだ根拠である「1ボタンで2機能を感圧で切り替えて使う」ための工夫を施した。

ボタンが20個もあるため、20箇所の単純作業。もちろん初めての試みなので試行錯誤も当然ある。最終的には累計40箇所の作業を行った形だ。そして納得のいく仕上がりになり、祝杯と共に駄文を生成中である(笑)

押し込み距離制御など普通の人には不可能

この商品、買っただけでは感圧ボタンになっていない。ボタンの押し込み量の0.1mm単位で2つの機能を使い分けられるのみ。だが、普通の人が気軽に0.1mm単位での押し込み制御ができるわけがない。技術的に可能な機能を実装しただけであって、肝心のユーザー体験が置き去りになった悪い例だ。

そこで私は各ボタンに工夫を凝らし、0.1mm単位の押し込み制御から感圧式の制御に変更することに成功した。結果、普通にキーを押すと第一機能が発動し、底付き感がある位置からさらにグッと押し込むことで第二機能を発動させることに成功した。

ボタンの感圧化(2値)で快適

押し込み量の制御から感圧制御に変更できたのだ。

この結果、左手のホームポジションから指の位置を全く変えることなく、人差し指から小指までの4本の指の「押し込み圧力を普通押し・強押しの2種類で」合計8つの機能を呼び出すことができるようになった。

そのうち人差し指はホイール制御に使われるので、実質的には3つの指、つまり3つのボタン×2=6つのホットキーを、左手の位置を変えることなく押し込み圧力を変えるだけで制御できるようになった。

これが最大の成果だ。指の位置を変えずに6種類のホットキーを自由に制御できるなんて、考えたこともなかった。ボタンの感圧化。普通押しと強押しの2つだけだけれども、底付き感・更に押し込むという、とてもシンプルなインターフェースでそれを実現できた。

iPhoneの感圧タップみたいなものだが、それが19個のボタンで人差し指~小指で制御可能なのだ。これはn52teでは想像もしなかった世界だ。もちろん現行機種のV2でも実現できない。次元が1つ増えたのだ。

本来ならばTartarus Proが製品出荷段階でそれが実現できているべきだし、そうなっていれば歴史に名を残す有名デバイスになったはずなのだ。だが実装はそうなっておらず、技術者のエゴというか技術的に可能なデバイスを実装しただけであってユーザー体験が置き去りにされている。だからユーザーの感想としては「実質的に2機能を使い分けられない」という感想の元、「キーがメカニカルでなくなったので静音化に貢献する」という訳の分からない副次的な効果の評判がメリットとして紹介される始末。

アナログオプティカルスイッチのメリットはそこじゃないだろ?というところがあるが、実際に多くのユーザーにとって使い分けられない機能ならば、それはあってないようなものなので、それ以外の効果に着目してメリットを紹介せざるを得ない、というのはよく分かる。

20個の全てのキーの感圧化の動作確認が終わった。試行錯誤も含めて約3時間かかった。もしマニュアルがあってその通りに作業するだけなら半分の1.5時間で終わったかも知れないが。

で、実際に作業を完了して可能なボタンを全て感圧化してみると、思った以上に便利だったのだ。加えてTartarusシリーズでは親指周りにキーマップ一時切り替えボタンを割り当てると、現実的に6種類、システム上では最大で8種類のキーマップ一時切り替えが可能だ。なので理屈上は20×2×8=320通りのホットキーを割り当て可能だ。

1つのアプリでそれを左手一つに割り当て可能なのだから、そもそも憶えきれないし、十分すぎるポテンシャルだ。今、それが現実のデバイスとして私の目の前にある。

購入直前にはTourboxとTartarus Proとで迷ったが、蓋を開けてみればTartarus Proの圧勝である。ホイール数、ホットキー数、価格、全て圧勝だ。親指周りの十字キーの感触も悪くない。

n52teではホイールは3種類しか割り当てられなかったが、今ならば6~8種類まで割り当てられる。これならば十分な量なので、CLIP STUDIO PAINTなどのお絵描きデバイスにも、キャンバスの回転などにも割り当て可能だ。

カメラのズーム、ブラシの直径、不透明度、で3つが埋まるが6つまで割り当て可能となれば、キャンバス回転、その他のパラメータ制御に2つまでは割り当て可能だ。十分だろう。最大8つまで可能となれば、十分すぎる。

n52teではキートップが14しかなかったがTartarusシリーズでは19まであるので、プッシュできるキー数が5も増えている(最上段が1列増えている)ので、それだけでも私には恩恵があった。

加えて2019年発売の現行品であるため、ここ1, 2年で廃盤になるリスクも少ない。

また、ゲーマーには不評な制御ソフトのSynapse 3だが、ベータが取れて正式版になっており、ゲーム用途でなければ目立ったバグもなく、とても便利に使えると感じた。

なので、総合的に考えても、さらに代替手段がないことを考えても、クリエーターにとっての左手据え置きデバイスとしてはTartarus Proは最高だと思っている。自信を持ってオススメしたい一品だ。

おっと、CLIP STUDIO PAINTのアップデートが来ていたのでそちらをアップデートした後にCLIP STUDIO PAINT用設定をTartarusに設定しようと思う。

2020/10/08 追記 条件付き

以下の記事をご覧下さい。

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今回の創作活動は約1時間15分(累積 約1,927時間)
(628回目のブログ更新)

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