3DCGで何をどう作るか考え中

ZbrushとBlenderの使い方、ヒント、コツなど。たまにZbrushプラグイン開発も。

Zbrushのフォルダの可視サブツールに色々な処理を加えるプラグイン「ビジコンサブツール」

(約 4,200文字の記事です。)

Zbrushでフォルダを使った上で可視サブツールだけに色々な処理を加えたい!という要望にお応えして作り込んだプラグイン「ビジコンサブツール」を公開しました。

簡単な例としては、以下は全ての可視サブツールを赤に塗りつぶした例。2クリックで完了。

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目玉機能としては左右対称に作りたいパーツの片側が完成した後に2クリックで複製と反転とL, Rのリネーム。これも2クリックです。

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対象読者はZbrushでフォルダを使って、膨大なサブツールの中から可視サブツールのみに色々と処理を加えたい!というプロユーザーです。

かなりニッチだが「欲しい人には絶大な機能」

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まずZbrushでフォルダを使っている人がどれくらいいるか、という問題と、ライブブーリアン結合などを多用するハードサーフェス系ユーザー以外の、いわゆるフィギュア造型では、このプラグインの価値は???だろう。

実際、これのもとのコンセプトはハードサーフェス系のプロの造形師(モデラー)様からのご要望で開発したプラグインだったのだが、最終的に色々と応用が効くように改善して、ビジコンサブツールと命名して公開することにした。

ビジコンサブツール (Visible SubTools management tool) | Zbrushプラグイン一覧 | YAMATO Tools

Zbrushのフォルダを多用している人に効く!

まずZbrushでフォルダを使って膨大なサブツールを整理している人にとってはかなり有効なプラグインだ。たぶん要らないけれど削除できない、そういうサブツールはフォルダに入れて不可視にしている人が多いだろう。たぶん、というものがくせ者で、将来的に使うかも知れないサブツールは、なかなか削除できない。そういうツールはいったん不可視(目玉アイコンOFF)にしてツール内に保存している人がほとんどだと思う。

そういうサブツールは無視して、今見えている可視サブツールのみに色々な作業を連続して一括で適用できる、それが当プラグインだ。

Ver.1.0に無い機能が欲しい!

現状では、そのリクエストを下さった方にとって最も必要な機能だけを優先して実装しています。ですがもしこのプラグインの価値を認めて頂けた上で「こういう機能を実装して欲しい!」というリクエストがあれば大歓迎です。当ブログのお問い合わせやWebサイトでのお問い合わせ、あるいはBOOTHのクリエーターへのお問い合わせ、Twitterのコメントや(できる人は)DMでのリクエストも受け付けています。

恐らくこのツールがいいと思った人は、各自の「この機能を繰り返し適用したい」という思いがあると思うので、それらについては個別に対応してボタン化&実装していきたいと思っています。

超絶強力な「LR複製反転」ボタン

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当初はこの機能自体を単体のプラグインとして開発していた。というのも、このボタンワンクリックで実現できることは実はとても複雑で、

  1. まずはサブツール名に_Lまたは_Rが含まれるか(二重に含まれていないかもチェック)
  2. OKならばサブツールを複製して左右反転
  3. 名前の_L, _Rを入れ替え

ということをワンクリックで実現させている。文字で書けば上記3行だが、その処理にはたくさんの条件分岐と実装上の困難があった。それらを全てクリアした上で、わずか2クリックでこういうことができるようになったわけだ。

機能は目に見えない

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だから例えば「可視サブツールの全てにマスクする(解除する)」という簡単な動作も、上記のLR複製反転ボタンも、同じ見た目だし、同じ操作だ。だが処理される内容の価値が全く違う。

その内容をどちらも2クリックで実現できるようにした。なので、ものの価値は目に見えないかもしれない。だがその機能に価値がある。全く違う価値を1つのユーザーインターフェース(UI)で実現できたこと。ここの価値を認めて欲しい。そこに当プラグインの価値がある。

Zbrushのフォルダ制御

実はメチャクチャ苦労して悩んだUI実装。全部は書けないのでチラ見程度でご紹介。如何にユーザーにとって使いやすい状態にできるかについて悩んだ。今回のプラグインはZbrushのフォルダを使っている人に恩恵がある。なのでフォルダの処理が肝になる。ここでメチャクチャ苦労した。

フォルダ状態を制御できるようになったことで、更に色々と悩ましいことが出てきたわけだが、それはZbrushユーザーにとっても同じなので、この辺を効率化したかった。というのも、フォルダ展開させた後に、ユーザーは処理内容を目視でチェックしたいわけだから、なるべくフォルダの中身を見やすくするような配慮をした。

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具体的には、全ての可視サブツールの処理以外でフォルダ内のサブツールを処理したときには、フォルダアイコンをサブツールリストの最上位に表示させ、なるべくフォルダ内のサブツールをリストの一覧にチラ見でチェックできるようにした、というもの。

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そして逆に「全ての可視サブツール」を処理した際にはサブツールリストを微動だにしないように工夫した。変化するのは処理内容に従ったあとのサムネイルアイコンだけにするようにした。これも結構大変なことだったのだが、ユーザーは気にせず「パッと処理内容の結果に書き換わった」という快感だけを得ればそれでいいと思う(笑)というのも、全ての可視サブツールを処理するときには、ディスプレイ上のUIの見た目の維持+サブツールリストの上下の外側にある表示されていない(膨大な)複数のサブツールも処理することが前提なので、今のディスプレイの見た目が変わらないほうが(精神的に)好都合だろう、と思ったのだ。

こんな感じで、メインとなる重要な処理を実装したあとの細々としたUI関連のチューニングに結構こだわって作った。

そして今、Ver.1.0.0としてリリースできた。

今後の予定はリクエスト次第

こんな感じで「刺さる人には深く刺さり、不要な人には全く不要」というプラグイン。その価値は「どんな処理を可視サブツールに適用させるか」なのだが、ここは今後の皆様からのリクエストに応じて拡張したい。

その処理内容が複雑ならば相応の開発費を頂くことになるが、サッと実装できるものならばそこそこリーズナブルなお値段で実装したいと思っている。

適用するか(=4種類のサブツールに)という枠組みはできたので、今後は「どういう内容適用させるか」に価値が生まれてくることになる。

価値が欲しい人は是非お問い合わせ下さい!金銭的価値以上の効果を得ることができるかと思います(笑)

【結論】可視サブツールに一括処理させる仕組みができた

これによって本質的なクリエイティブ活動に集中できるようになる。繰り返し作業はプログラムに任せればいい。それよりも形を作る作業に集中してもらいたいのだ。そのためのクリエーターをアシストする強力なプラグイン「ビジコンサブツール」が世に放たれた。

ヘンテコな名前の由来などは公式サイトの最後のほうで書いています(笑)慣れればサクッと言えるいい名前になったかな、と。

ビジコンサブツール (Visible SubTools management tool) | Zbrushプラグイン一覧 | YAMATO Tools





今回の創作活動は約1時間30分(累積 約2,685時間)
(786回目のブログ更新)

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