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Notionの使い方の前にNotionの世界観を理解する

(約 6,100文字の記事です。)

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Notionはスモールウェブシステムだ。ウェブだから、何でもできる。実際にこれを読んでいる人もウェブを使っている。目にしていることはたいていNotionでも実現できる。だから人それぞれで色んな使い方をしている。だから初心者は迷う(笑)前回の記事はこちら。

今回はNotionの使い方を知る前に、まずはNotionの世界観・基礎概念をお伝えしようと思う。

それが分かれば必然的にNotionでできることが、言われなくても理解できる。なぜならばあなたは既にウェブ(インターネット)を使っているわけだから。

今回はWindows版のEvernoteとNotionとの比較で説明していく。

まずはEvernoteとNotionの違いを理解すると話が早い。

Evernoteは「机、引き出し、クリアフォルダ、A4ペーパー」

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Evernoteでは(既にご存じだとは思うが)1つのノートに文字、添付ファイルを貼り付けて管理できる。複数のノートはノートブックにまとめることができる。ただし階層化には制限があって、2階層までしか作れない(ブックのスタックが1階層まで)。あとPCアプリが重い。レスポンスに1秒以上かかることもしばしば。地味にストレス。

Evernoteは、現実世界のオフィスのデスクみたいなものだ。

  1. 机(アプリ)
  2. 引き出し(ブックのスタック)
  3. クリアフォルダ(ブック)
  4. A4ペーパー(ノート)

引き出しがあって、その中にクリアフォルダがあって、その中に複数枚のA4ペーパーが収納されている。レガシーな蓄積型の情報管理システムだ。なので、デジタルツールではあっても「あくまでも論理的な仕組みはアナログなまま」である。文字列検索などの機能はデジタルな特性だが、他のほとんどは「デジタルツールを使ったアナログ作業」である。

デジタルツールを使ったアナログ作業というキーワードは当ブログでも時々登場している。大抵はネガティブな表現と共に表れる(笑)

なのでEvernoteは、蓄積させる情報が増えるにつれて、どんどん扱いにくくなる。そして実際にアプリも重くなっていく。データベースの再構築をすれば一時的に軽くなるが、すぐに重くなる。アナログ作業なので根本的に情報量が増えれば、負荷が上がるのだ、色んなものに対して。



Notionは「通販サイト、データベース検索、販売商品」

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まず理解して欲しいのは、Notionのノートの概念はEvernoteやレガシーな情報管理システムとは根本的に違うということだ。

Notionでの「情報の実体」はページと言うのだが、この記事に限って「ノート」とも呼ぶ。Evernoteとの比較がしやすいからだ。

Notionのノートは、ネット通販での通販サイトで表示される「色んな販売商品そのもの」なのだ。通販サイトを使ったことがある人にはもう分かると思う。販売商品に辿り着く手順として、机>引き出し>クリアフォルダ>商品、の順にアクセスする人など皆無だ。

ほとんどの人は「検索」からキーワードを打ち込み、表示された商品リストを眺めて、価格だったり見栄えだったりと、気に入ったものをいくつかクリックして詳細を眺め、複数の商品を比較検討し、購入ボタンを押すだろう。で、今回、気に入った商品をクリックして詳細を表示させる所までが「Notionのノートにアクセスした」ことになる。

もう気付いたと思うが、ノートへのアクセス方法がEvernoteとNotionでは根本的に違う。Evernoteでは、固定的な位置にあるノートにアクセスするのに対して、Notionでは「データベースをキーワードで検索」して「リスト表示」の中から選んで表示させる。

なのでNotionでは実体となるノートの位置を気にする必要がない。

ん?違いはたったそれだけなの?そう思うかも知れない。だがこの「ノートの取り扱いの構造の違い」がとても大きい。「Notionはスモールウェブシステム」と私が呼ぶ理由がそこにある。

Notionではノートをデータベース内に格納可能

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もちろんNotionでもEvernoteのように単体のノートを独立してメモ帳のように運用することもできる。だがそれではEvernoteと何も違わない。Notionの真価は「データベースに格納されたノート」なのだ。通販サイトで類似商品を一括して眺められるのは、商品がデータベースに登録されていて、ユーザーがキーワード検索でそのデータベースを絞り込んで、その結果を表示できるからである。Notionでもそれができる。

対してEvernoteなどのレガシーな情報管理システムではそれが難しい。条件A、B、Cという複数の条件自由に組み合わせた検索ができない。対してNotionではデータベースシステムなので、そういう複数の条件による絞り込み(しぼりこみ)が簡単だ。

絞り込み条件を保存してワンクリックで呼び出し

Notionではこれができる。絞り込み条件を保存できるので、いつでもワンクリックで同じ条件の絞り込みができる。なのでNotionのノートがどんどん増えたとしても、ワンクリックで常に同じ条件で情報を絞り込める。定期的なレビューで威力を発揮する。

1つのデータベースを色んな見せ方に切り替え可能

一般的にデータベースというと、このようにエクセルのスプレッドシートのような表示を思い浮かべるだろう。Notionでもデフォルト表示はそうなっている。

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だがワンクリックで簡単に色んな表示に切り替えられる。まずは絞り込み。

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画像中心のギャラリー表示。

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他にもカンバン方式や、

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ガントチャート表示なども可能。

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これがNotionの一つの特徴だ。絞り込み条件を自由に変えられるだけではなくて、見え方も自由に変えられる。この両者の組み合わせで、ユーザーが望むようにデータを分析できる。

Notionのレポート表示機能こそがページの真価

Notionでは、上記のように「決まり切った分析を定期的にチェックしたい」場合には、そのデータベースを1つのページにリンク貼り付けできる。すると1つのページが分析結果となる。通販サイトでの一定の検索結果を固定的に表示させたページを作ることができるイメージだ。例えば、今週の成果を毎週チェックする場合には、そのページを眺めるだけでいい。これはもうEvernoteなどのレガシーな情報管理システムではとても難しい。

もちろんNotionでも、ページをレガシーな「メモ帳」として運用することも可能だ。Notionではマークダウン記法も使えるし、チェックボックスなども簡単に設置できる。だがその機能自体はEvernoteのそれと大差ない。なので、そういう使い方は、Notionのメリットを引き出すものではないだろう。そういうツールはレガシーツールで既にあるからだ。

価格.comのサイトそのものと商品の関係だと考える

Notionのノートが価格.comの色んな商品だと考えると、Notionでは価格.comのサイト全体を構築する仕組みだと考えれば、分かりやすいと思う。トップページみたいなポータルなページを用意できる。そのほとんどがリンクになる。

価格.com - 「買ってよかった」をすべてのひとに。

そしてリンク先のページが実体だったり、データベースそのものだったりするわけだ。そのデータベースのリストから、最終的に実体のページにアクセスすることになる。あとはそのページに文字情報を加筆修正したり、チェックボックスをON/OFFしたり、添付ファイルを読み書きしたり。その辺の操作はレガシーなツールと一緒だ。

違いは「アクセス経路」だ。

スモールウェブサイトなので管理者の嗜好で迷走する

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インターネットの使い方は人それぞれだ。情報収集手段、情報発信手段、お洒落な見栄え、一覧性の追求、写真、テキスト、動画の公開。まとめサイト、SNS映え、日記、ライフログ、等々。自由すぎる。だからNotionもまた、使い手が自由に使っている。これという定型な使い方は少ない。だから初心者は迷う。

Notionって何なんだ?と。

Notionは小さなウェブシステムです。個人が集めた情報を取り扱う「スモールウェブシステム」と私は呼ぶことにしました。

私の場合は、Notionについてはとにかくデータベースを利用した使い方こそがNotionの強みだと思っているので、単なるメモノートを蓄積するだけの使い方はしない。それはもうEvernoteや類似のレガシーツールで実現できているから、わざわざNotionを使うメリットがない。逆にデータベースによるノートの管理はNotionが得意とすることだから、積極的にデータベース活用する方向でNotionを使っていく予定だ。この記事の説明意図もそこに沿っている。

なので、データベース利用を考えない使い方の人には無駄な情報かもしれない。

【まとめ】Notionは小さなウェブの「インターフェースとデータベース」

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なので、もうご存じのように、スマホやPCのブラウザ経由で体験しているほとんどのことがNotionで実現できる。違いは情報源は全て自分でNotionに登録したテキストやURL文字列や各種添付メディア」であることだろう。

(対して現実のウェブでは情報源は特定の誰か・または不特定多数によってアップロードされた「何か」だ。)

だからNotionはスモールウェブシステムと呼ぶことにしている。UP主の違いと情報源の量の違いの他は、極めてウェブシステムそのものだからだ。

これが分かれば「何ができるか」は、もうご存じでしょう。あとは「何を実現させたいか」を考えれば、自ずと答えが出てくる。そしてそれがNotionの実装で実現可能か否かを判断するべく、Notionに関する情報収集&トライ&エラーを繰り返すだけだ。

原理が分かれば、細かい解説など不要だろう。分かるはずだ。


というわけで今回は、Notionの概念について説明しました。皆様もぜひともデータベース機能を活用して便利にNotionを使って下さい!

次回の記事はこちら。

Notion活用で見えてきた「リアルタイムな情報整理」の利便性(シールド工法的なDB構築) - 3DCGで何をどう作るか考え中





今回の創作活動は約2時間15分(累積 約2,277時間)
(697回目のブログ更新)

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