(約 2,500文字の記事です。)
最近になって再びGoBアドオン周りを確認してみたところ、以前(Ver.3.3.8, 3.3.9あたり)には問題なかった部分がいくつかバグありに戻っていたりと、最近のGoBアドオンについて不信感を持った。
そこで詳しく調べてみたところ、致命的なバグがあった。ZbrushからBlenderは問題ないものの、逆のBlenderからZbrushにメッシュを戻す場合に、状況によっては往復でメッシュの位置がずれるのだ。
テスト環境
- Windows 10 Pro
- Blender 2.91.0
- GoB 3.4.10
- Zbrush 2021.1.2
再現手順
- ZbrushでソルジャーZPRを開く
- リュック(Backpack)を選択してGoZボタンを押す
- Blender上でオブジェクトモードで位置や角度、大きさを調整
- エクスポートボタンでZbrushに戻す。ここまでは正常。
- Zbrushを再起動する
- ソルジャーZPRを開く
- Blenderのウィンドウからエクスポートボタンを押す
- リュックが変な位置に再生される
- GoZキャッシュのクリアなどしても正常に戻らない
なお編集モードでリュックを移動変形させても相変らずNGだった。
一応Ver.3.4.10でも泥臭い手順を踏むことでBlenderからZbrushへの再リンク設定方法はあるのだけれど、積極的にここで紹介するつもりはないです。
興味のある人はこちらをご覧下さい。
GoB 3.3.8とGoBアシストツールでは正常
GoB 3.3.8とGoBアシストツールで試したところ、正常に動作。
ZbrushとBlenderを連携させるZbrush用プラグイン「YT GoB アシストツール」(Windows専用) - YAMATO Tools - BOOTH
- BlenderからGoB 3.4.10を削除&再起動
- BlenderにGoB 3.3.8をインストール&再起動
- Blender上でリュックの位置を変える
- Zbrushを再起動
- GoBアシストツールのClearボタンを押す
- Zbrush上でリュックを選択しInitSボタンを押す
- Blenderウィンドウに戻ってエクスポート
- リンク復活を確認できる
なのでZbrush側・GoZアプリ側の問題ではなくGoBアドオン側の問題だということが分かった。
GoBアドオンを3.3.8に入れ替える手順
こちらのページをご覧下さい。
GoBアドオンをVer.3.3.8に戻す方法(GoBアシストツールを利用するため) - 3DCGで何をどう作るか考え中
最後に
かつてのGoB 3.3.8で解決されたはずのポリグループとフェイスマップとの対応問題が、最新の3.4.9で再発していたことに不信感を持って今回の調査をした。(ポリグループとフェイスマップとの対応問題は3.4.10で解決済み。)
だがそこから詳しく触って調べたところ、残念な結果になってしまった。そしてGoB 3.3.8と、開発終了予定だったGoBアシストツールを再び引っ張り出して自分で使うことになろうとは……。
最近のGoBは細かい所にこだわりすぎていて、肝心のメッシュのBlenderとZbrushとの往復部分の信頼性という最も大切な機能がいい加減にされている気がした。過去に完成された部分が再びバグありで復活するなど、あってはならないことだ。信頼性の問題だ。
今回はリュックが大きく位置ずれしたからすぐに分かったが、これが指1本分の位置ずれだったら、納品直前まで気が付かない可能性も高い。恐ろしい。
今、私は別件でZbrushプラグインを開発しなければならないでGoBバグレポートは後回しになるが、それが仮に最新版で修正されることを確認するまでは、GoB 3.3.8+GoBアシストツールを前提として作業をする。メッシュの往復は信頼性が大切だからだ。
今回の創作活動は約4時間30分(累積 約2,016時間)
(648回目のブログ更新)
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