(約 3,100文字の記事です。)
これはただの日記。技術情報ゼロ。先日の「Zbrushのクリースが近い将来Blenderと共有できるかも知れない」というツイートを流した件についてのお話。日記。
近い将来「ZbrushとBlenderとでクリース情報の共有」ができる予定です。これにより互換性を保ったままBlender上でクリース、ポリグループ、トポロジ編集が可能になる予定!詳細は情報が揃い次第ブログにて。ご期待ください。
— 大和 司 (@yamato_tsukasa) 2020年12月8日
これに合わせて新プラグインも開発中です。#zbrush #Blender3d #b3d
- 2020/12/13 追記 その後の進展
- Zbrushのクリースは今のところZbrushオンリーの閉じた世界(ガラパゴス)
- Blenderがあるじゃないか!
- フライング情報のツイートの経緯
- 別件でクリース関連のZbrushプラグイン開発中
2020/12/13 追記 その後の進展
今日、Blenderアドオン開発者とEメールでやりとりして現状について教えてもらった。
- クリースの件の実装は最初は2, 3番目の優先度だったけれど、最優先に切り替えた
- テスト版への実装に1週間程度はかかりそう
- 完成したら私にテスト版を送ってくれるそう
- テスト版でZbrushのクリースとの互換性をテストして欲しい
とのこと。もしテスト版でZbrushとBlenderとのクリースの互換性が確認できた場合には、そのときに改めてアドオン名や作者などについて別記事にて詳細に説明します。今はまだ未知の部分が多いのでハッキリしたことは言えません。ご了承下さい。そして来週以降の情報をお楽しみに!
Zbrushのクリースは今のところZbrushオンリーの閉じた世界(ガラパゴス)
一般論として、別々のソフトウェア同士でのクリースの互換性自体は、あまり高くない。Zbrushも例外ではなく、ZbrushのクリースはMayaとZbrushでのみしか扱えなかった。
私はGoBアドオン開発者(正式にはメンテナンス者)のKromar氏とやりとりをして、ZbrushとBlenderとの相互連携を模索してきた。しばらくの間の休憩を経て、再びそこに戻ってきたわけだが、今回注目したのはクリースの互換性だ。
Mayaとは互換性があるらしいけれど
ちょっと調べれば分かるとは思うが、Mayaとは互換性がある。公式のYouTube動画もある。だがMayaは高い。高額だ。個人が趣味で代えるレベルではない。Maya LTにしても月額5,500円は安くはない、と思う。(考え方次第では格安)
Blenderがあるじゃないか!
そして今、DCCツールとしてはBlenderもある!無料の上に、2.8系以降はとてもまともに使えるようになった(笑)2020年冬のBlender Marketのブラックフライデーセールの売り上げが過去最高を記録したことからもBlenderの市場が拡大していることは明らかだ。
Our Black Friday / Cyber Monday Sale was HUGE this year, in the spirit of transparency here's a look at the numbers. https://t.co/fJ6jLjaNgn pic.twitter.com/MCOTcNIilg
— Blender Market (@blendermarket) 2020年12月8日
Blender自体が無料でも、それを有効活用しようとすれば有料アドオンで能力を強化する必要がある。その選択肢がある。
Blenderはそういう「ちょっと変わった使い方」が標準になるだろう。ベースは無料、便利に使いたければそれなりに投資してアドオンなどで能力を強化してね!というソフトなのだ。だから購入時に全てのポテンシャルを買い切る従来のソフトとは、ちょっと毛色が違う。
とはいえ、基本機能は無料で使える上に、その基本機能自体が2.8から2.9へ、という具合に定期的にアップデートされているわけだから、そのポテンシャルは恐ろしい。
ソフトウェアのあり方、販売方法、拡充の仕方の転換点にあるのではないか?とさえ思える。
……。
だがZbrushのクリースは、今のところBlenderとは互換性がない。ここが残念だったと思っているユーザーがたくさんいることは明らかだろう(笑)そして今回、そこにメスを入れられるかも知れないのだ!期待に胸が膨らむ。
フライング情報のツイートの経緯
とはいえ現場ではまだまだMayaベースなところがほとんどだと思うが、それも何年続く?かと言われると、正直よく分からない。基本が一緒ならさっさと使い方や癖の違いを習得して「両刀使い」になるべきだと、私個人は思う。
そのポテンシャルの価値がどんどん大きくなっているから、興味のある人は少しずつBlenderを触ってみては?という啓蒙の思いがあって、フライングすることにしたのだ。
思うのは自由(笑)個人の妄想は自由です。
私個人が開発しているならば色々と断言できるのだが、今回の「ZbrushのクリースがBlenderと互換性を持つかもよ?」という情報は、厳密には私が開発するわけではなくて、他のBlenderアドオン開発者とのやりとりの中で「ほぼ実装できそうだ」という返答から確信を得たために、速報として流した情報なのだ。
なので、開発者が「すぐに実装するよ!」と言っているけれど、どれくらい「すぐ」なのかは彼の感覚と私の感覚が違うかも知れないので、ツイートでは「近い将来」と表現している(笑)The 言い訳。
ただ、そのやりとりの中で、私が貢献したことは、
- 現状の問題点の明確化
- 解決方法のアイディア
- 具体的な実装方法の例示
の3点をスクショと英語で丁寧に伝えた。結果、「とても分かりやすかった、早速実装してみるわ!」との開発者からの返答を得たのでツイートしたわけだ。
こんないきさつがありました。なので、あとは開発者の実装&リリース待ち、というのが本音です。
別件でクリース関連のZbrushプラグイン開発中
ただ、これとは別件で、何とかZbrushのクリースを上手く復元できないか?を探っていたところであって、そちらの新プラグイン開発も進めている最中でして。
なのでそれと平行して、もしZbrushのクリースがBlenderと互換になるならば、それらをより少ない手順でスムーズにZbrushと出し入れできるような別の新プラグイン開発も視野に入っています、という意味です。まだ未着手ですが、Blenderアドオン開発者のリリース待ちです。
そういう事情なので、歯切れの悪い表現が多いですが、もうしばらくお待ち下さい。
もうしばらくの具体的な期間は神のみぞ知る(笑)
今宵はこの辺で失礼します。
今回の創作活動は約1時間15分(累積 約2,030時間)
(651回目のブログ更新)
筆者はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(AmazonアソシエイトとはAmazon.co.jpの商品を宣伝し所定の条件を満たすことで紹介料をAmazon様から頂けるという大変ありがたい仕組みのこと。)
以下のリンクを経由してAmazonで何かを買うと購入額の1~3%ほどのお小遣いが私に寄付されます(笑)

- 作者:Benjamin
- 発売日: 2020/01/24
- メディア: Kindle版