3DCGで何をどう作るか考え中

ZbrushとBlenderの使い方、ヒント、コツなど。たまにZbrushプラグイン開発も。

近況報告と今後の活動予定「YT Symmetrizerの後日談」(2021年6月)

(約 7,300文字の記事です。)

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5月下旬から今日まで、結果として丸々1ヶ月経過してしまった。その間の簡単な出来事と今後の活動予定の日記です。あとZbrush用プラグイン「YT Symmetrizer」の開発裏話などのオマケ情報を少々。

そしてこの1ヶ月間で、自分の中では割と大きな変化がありました。

久々の大型プラグインリリース

YT Symmetrizer「ボタン1つで、いつでも左右対称編集」(Zbrush用プラグイン) - YAMATO Tools - BOOTH

YT Symmetrizer、これはBack To the Center(BTC)プラグインのVer.2だ。左右対称編集に特化したZbrush用プラグインであり、BTCのノウハウを生かしつつ、シンプルにシンメトリ編集してシンプルに元の位置に戻す。シンプルさにこだわった。BTCを洗練させた一品だ。

機能と価格を段階的に分ける

YT Symmetrizerではリリースの仕方にもこだわった。低機能を低価格で提供し、高機能化に合わせて段階的に買い増しできる仕組みを導入。これは主にBOOTHなどの販売サイトの仕組み作りで解決した。誰がどのタイミングで触り初めてもPro版までのトータルコストが一緒になるように切り売りすることにした。

使い方を全て動画で解説

紹介動画(約1分)

youtu.be

使い方(約20分)

youtu.be

これまでのようにブログでテキスト+スクショ画像をやめて、動画で音声解説+テロップ+デスクトップ動画にした。それに伴い、当然ながら動画作成の手間がかかる。特に日本語テロップの有無で作業量が倍増する。

そして今回は英語版の販路も同時展開。テロップ280か所の英訳と調整に、実は日本語動画1本分の手間がかかっている。

なので日英2本の動画を作る手間がかかっている。そしてこの2種類の動画作成時間は、ほぼYT Symmetrizerの開発期間とイコールだったりする。つまり、総製作コストの半分が、実は動画チュートリアル作りだったりする(笑)

と、ここまでで約2週間が消えた。

一部のユーザー様からのフィードバックを反映

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YT Symmetrizerでは構想時点から、自分一人だけでの作成ではなく、アイディアについてユーザー目線で「使いやすさ、シンプルさ」を客観的にするために、BTCプラグイン開発時代に協力してくれたユーザー様とWeb会議を何度も繰り返して完成に辿り着いている。シンプル化する際に、どの機能をどこまでシンプルにすべきかを考えると、どの機能をどこまで「いじらない・何もしない」ことと逆に「便利になるように自動で○○する」の二択を開発者として常に迫られるわけだが、そこで迷った内容をユーザー様と話し合って決めていった。

技術的に両対応できるけれど、そのためにはスイッチを設置する必要があり、本来の機能の実現とは異なる「オプション的なボタン」がどんどん増える。これを避けるために、より本質的なボタンに絞って、「その他の余計なこと」を自動実行させないように設計した。

逆に、どんなユーザーが使っても「特定の手順が発生してその操作がまどろっこしい」という部分については、積極的に自動実行している。なので、ユーザーからすれば「あっさり使えている部分」は、実はこういう一つ一つの地味な洗練作業の結果、あっさり使えているわけです(笑)

とはいえ、ユーザーからすれば簡単に結果が得られるツールほど優秀ということになるので、こういう「目に見えない苦悩」というのは、知らないのが当たり前なのだが。

だがこれは諸刃の剣であり、仮に10人もユーザーを集めれば正反対の意見も当然出てくる。なので参照する情報源が多くなりすぎると逆に混乱の種になる。なのでご意見を伺うユーザー様の選定は今のところ限られた人だけ、とだけ言っておく。

品質とエネルギー量 ≠ 売上(not equal)

Twitterの告知と添付動画、それらも「全て万全に整えた」上での、自信満々でのリリース。

と こ ろ が、

売れ行きは全然なのです!

ビックリするくらい「売れない」のだよ……。

これについてはそのユーザー様とも話し合ったが、なぜ売れないのかサッパリ原因が分からない状態です。便利なことは間違いないのだが、なぜに?ということで、色々と試作を打って、とにかくプラグインに触れてもらう機会を増やし、あとは徐々に売れていくことを待つしかない、という結論に。

なので、当初100円の寄付前提のトライアル版を一時的に無料公開化したり、BTCユーザー様限定でスタンダード版を無料配布したりなど。でもあんまり売れ行きは良くない(笑)地道に買ってもらえるように努力するしかない。

とはいえ、神様はちゃんと努力を見て下さっているようで、あしながおじさんが努力の対価をBOOST!でご寄付下さいました。ありがとうございます!

次のプラグイン開発はGoBアシストツール Ver.2(仮称)

ZbrushとBlenderを連携させるZbrush用プラグイン「YT GoB アシストツール」(Windows専用) - YAMATO Tools - BOOTH

次のプラグイン開発の予定が立っている。それはGoBアシストツール Ver.2に相当するプラグインだ。最新のGoBアドオンをより快適に使うためのZbrushプラグインを作る予定。実はこの開発にあたり事前調査はここ数日で終わっており、あとは実作業に入ればいい段階、となっている。

この開発については、今後のことも考えて、ちょっと悩ましい問題もあるのだが、今回のVer.2では従来通りの手法で開発&販売を予定している。

創作活動の方向性「ローポリワールド」

このブログを開始してからずっと考えていたこと。私は何をしたいのか?と。

別にプラグイン開発やツールの使い方解説をしたかったわけじゃない。それは横道であり、迷走でもあった。だがそれ以外にやりたいことが見つからなかったのでここまで来てしまったのだが、ついに、ぼんやりとだが「継続して作り続けていきたい指針」が固まったのだ。

具体的に言うと、ローポリからミドルポリまでのカクカクワールドで、自分の世界観を1枚の静止画として表現していくこと。こちらのサイトに出会ったとき、改めてそれを感じた。

Quaternius • Free Game Assets

こういうものを自分で作って、組み合わせて世界観を表現することは、自分にもできそうだ、と。そしてそれの関連して、自作のローポリモデルなどもCC0で公開していきたいと考えている。

ハイポリじゃない理由はいくつかあるが、ローポリ・ミドルポリをゴールにするならば、力まずに気楽に色んなことがやれそうだ、と思ったのがきっかけ。

これは当初、オリジナル小説の挿絵を3DCGで作る、という発想からスタートし、頓挫して長年放置状態だったが、ようやく、続きを作ってみようと思えるようになった。これは、Zbrush、Blender、サブスタンスペインターの3つが「自分で使えるようになった」つまり、道具が揃ったことが大きい。他、UE5、Twinmotionなどの活用も視野に入れている。

なので、作りたいものを自由にゼロから作り出せる環境が揃ったので、実はいつでも何かを作り出せる状態だったが、問題は、「何を」作りたいか?が決まらなかったのだ。これについて、YT Symmetrizerを完成させて、頭が空っぽになった状態から考え直した結果、巡り巡って最初の発想に戻ってきた。何度目の着地か(笑)

やりたいことは決まっていて、ただ、それを快適に実現させるための道具が自分に揃っていなかったから。

そしてそれが「市場にあって使える状態というだけではなくて」、ようやく自分が(基礎部分を)使いこなせるようになってきたことが大きい。ならばもう迷うことはない。やりたかったことができるようになっていたのだから、何も恐れずにやり出してみればいい。それだけ。

変化を恐れるのは、私の精神が年を取った証拠だ。だからチャレンジを続けて、失敗とその失敗からのリカバリーに慣れる必要がある。ここがいつの間にか心理障壁になって、動き出しを知らず知らずのうちに自制し、結果として動きが鈍くなってしまった。だが、YT Symmetrizerを完成させて、ようやく一つの区切りを付けられるような気がしたのだ。

実はYT Symmetrizer開発を境にZbrush引退を考えていた

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YT Symmetrizerが思ったほど売れない。

これまでの全力を出し切って、リリース時点でできることをほぼやり尽くし、満を持しての公開だった。だが蓋を開けてみれば鳴かず飛ばず。評判はいいのに売上につながらない。

そしてここ2年ほどBlenderを触り、スカルプト機能もだいぶ良くなってきて、そもそもZbrushから遠ざかっていたそこにきてプラグインが売れないとなれば、もう撤退するのが自然な発想だ。だからYT Symmetrizerのリリースをもって、プラグイン開発も創作活動へのZbrush利用もやめようと思っていた。

それほどまでにリリース後のレスポンスが皆無だったのだ。

だが更に日が経ってから購入者のユーザー様からYT Symmetrizerの感想を頂き、その高い評価と、驚くほどの寄付をして下さるほど「その人にとって価値あるプラグインだった」ということが分かったので、少なくとも過去の開発済みプラグインのメンテだけはもうしばらく続けようと思った。

となると今度は、創作活動の道具としてのZbrushの利用価値はどうなのか、改めて考え直していた。

Zbrushの価値の見直し

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とりあえずプラグイン開発も一段落し、今までの集中し続けた2週間からぽっかりと自由な時間が増えてみて、改めてBlenderのスカルプト機能とZbrushの機能とを比較していた。正確には「使い心地の違い」を確かめていた。最新のBlenderと最新のZbrushで、どちらを利用するのが本当に自分にとって快適なツールなのか?と。

色々と検討したが、結論としては、Zbrushの優位性はまだまだある。なので、今後、いくらBlenderのスカルプト機能が強化されたとしても、私はZbrushによるモデリング作業を捨てることはないだろう。

詳細はここでは割愛し、後日、余力があれば記事にするかも知れない。

とはいえ一言で言うと、スカルプト「以外の操作性の違い」が大きいのだ。「やれることの違い」よりも「可視性、操作性」の快適さの違いが大きい。同じ結果ならば、より快適に作業できる方がツールとしては優れている。そして「特定の条件」以外のモデリングでは、BlenderよりもZbrushのほうが快適なのだ。だからZbrushを採用し続けることにした。

もちろん、その「特定の条件」ではBlenderでのモデリングが優れているので(楽なので)、その場合にはBlender+アドオンで快適に作業することは間違いない。以前から主張しているとおり、適材適所でソフトウェアを使い分ける。それだけだ。

1つのツールに固執し続けるのは賢いとはいえない。その必要もない。

そして気付いたこと。それはしばらく放置していたGoBアシストツールのアップデートの必要性だ。これは「私自身にとっても必要なツール」だからこそ、早急にメンテする必要がある。なので、次のプラグイン開発の予定がGoBアシストツール Ver.2なわけ(笑)

製作環境の見直し

私は板タブのLサイズのIntuos 4を利用してる。

ペンタブのLサイズは結構大きいよ?後悔しないための考え方 - 3DCGで何をどう作るか考え中

利用していた。過去形だ。ここしばらく触っていない(笑)プラグイン開発での検証時にはマウスで事足りるからだ。お絵描きもしばらくしていない。だが、もったいない話だ。液晶タブレットではなくて、板タブで思い通りにペンを操れる「板タブとの自分自身との相性の良さ」があるのに、板タブを使わないのはもったいない。

だが、板タブLサイズはばかでかいのだ。置き場にも困るし、手前に配置するとキーボードが遠すぎてタイピング作業と併用できない。なので、いつも巨大な板タブを垂直に立てるように脇に移動させてからタイピング作業しないといけない。肘や手首を板タブに載せて作業するのは板タブが壊れそうで怖い。

これはとっても億劫な作業だ。これもペンタブを使わなくなった心理障壁だった。

Sサイズの板タブの買い増し

今度は逆にLサイズからSサイズへのシフト!!!

まさかのMサイズを飛ばしてLからSへ(笑)これの詳細はまた別の記事で書く予定。

買ったのはこちら。

簡単に言うと、

  1. 筐体サイズはA4用紙を半分に折った大きさ+1cmのフチを付けたくらいの大きさで、
  2. 描画領域は横置きしたハガキとほぼ一緒(+左右を6mmずつ拡張させた程度)
  3. 重さは250グラム、500mlペットボトルの半分

実にコンパクト&軽量な板タブ。Amazonプライムセールでちょっぴりお得に購入。

ただし、いきなりSサイズを買って試すのは怖いので、Lサイズの板タブの描画領域をドライバ設定上でSサイズ相当に縮小してCLIP STUDIO PAINTやZbrushで試してみたのだ。

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結果、Sサイズの描画領域(16cm×10cm)で十分に思い通りの操作ができたので、買い増しを決めたのである。

軽量コンパクトなので、ノートPCと合わせて外に持ち出したらマクドナルドやファミレスでも使えるかな?という思惑もあるw

【まとめ】創作に着手するための環境作り

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なのでまとめると、ようやく創作活動を始めようと思ったわけ(笑)そしてそのための環境作りが、そのまま次の自分の活動になる予定。それが終わったら、コツコツとローポリワールドでの自分の世界観の体現、ポートフォリオの蓄積に入りたい。

創作活動についてはできるようになったらボチボチとブログで発表していく予定。

またクリエーターとしての発表の場とマネタイズの仕組み作りも整える予定。Patreonとかも使ってみたい。Pixiv FANBOXも使ってみたい。

というわけでここ1ヶ月で急激に色んな変化が起こっているのです。。。





今回の創作活動は約2時間30分(累積 約2,436時間)
(729回目のブログ更新)

筆者はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(AmazonアソシエイトとはAmazon.co.jpの商品を宣伝し所定の条件を満たすことで紹介料をAmazon様から頂けるという大変ありがたい仕組みのこと。)
以下のリンクを経由してAmazonで何かを買うと購入額の1~3%ほどのお小遣いが私に寄付されます(笑)