(約 6,600文字の記事です。)
ブログ更新回数も700回に達した今、Notionという素晴らしい情報管理ツールに出会い、今後のブログのあり方について色々と考えている。今後は大幅に書き方を変更する予定。
- Notionとの出会いで考えが変わった
- ブログの1記事もまたページとして考えてみると
- 価値ある足跡を残す、意味ある情報の蓄積にする
- ポータルページから詳細な情報へリンクを張っていくスタイル
- 情報の質に統一感のある記事を書いていく
- 日々の結論、真の結論、記事執筆の関係
- 自分を育て、記事の結論も育てる=蓄積された情報の価値を高める
- 【まとめ】文字数は控えめに、情報の質は高めに、真の結論を目指す
Notionとの出会いで考えが変わった
Notionの使い方の前にNotionの世界観を理解する - 3DCGで何をどう作るか考え中
ひょんなことからNotionというものを知り、調べてみて、使ってみて、考え方が大きく変わった。タスク管理に関わるツールだが、まずはそれを情報収集と整理、分析という使い方でNotionを使い始めたところ、劇的に情報収集と整理・分析の効率が上がった。データベースの力が大きい。それを直感的に自由自在にメンテナンスできることが決定的だった。
まずはブックマークの収集と整理として使い始めたが、それを今度は、自分の思考のメモ、ToDoリスト化、ワークフロー化、進捗管理、プロジェクト管理、と、どんどんボトムアップさせて考えていた結果、「あらゆる情報は『ページ』として扱うことができる」ことに辿り着いた。そしてページはデータベースの1項目のアイテムとして扱うことができる。
ページの最小値は、1つのタスク名になるだろう。エクセルのスプレッドシートのA列だろう。それをDBに入れて、(エクセルのスプレッドシートのB列に)チェックボックス・プロパティを定義すれば(つまりチェックボックスを新規プロパティとして追加すれば)、チェックリストになる。チェックボックスの隣に「備考、コメント」など、自由記述用のテキスト・プロパティを追加すれば、タスク名に詳細情報を追加できる。もっと言えば、タグを付けるプロパティを追加して、タグを選んで付けることでラベル付けもできる。と、ここまでは割とよくある「チェックタイプのタスクリストの管理、ソート、しぼり込み」とほぼ同じだ。
だがNotionでは各プロパティの複雑なしぼり込みとソートができる。またそのタスクリストを、カンバン方式やガントチャートなど、ワンクリックで変更できる。実体は同一のDBデータであっても、その使い方、見方が全然違う。同一のデータであっても、見方が違えば分析の仕方、変化から分かる情報が違ってくる。そういう柔軟さがNotionの魅力。
ブログの1記事もまたページとして考えてみると
700記事は、700個のページと言える。で、700個の記事をDBに入れたとして、今、どんな項目(プロパティ)があって、どういう風に分析して、どんな役に立てられるか?と考えたときに驚愕した。
今まで好き勝手に書いてきただけなので、統一的なプロパティがほとんどない。だから分析できない。つまり、単純に好きで量産したエッセイであって、その中に色々と3DCGに関する専門的な話が混じっているものの、基本的には好き勝手なエッセイ記事と変わらない。
もしDBにしてみるならば、「タイトル」「カテゴリ名というタグ」「カテゴリには親子関係がある」、多分この3つくらいしか用意できない。後は記事によってプロパティ相当のものがあったりなかったりと、要するにプロパティとして縦に記事全てに貫かれるものが、ほとんどないことに気が付いた。
つまり、700記事を好き勝手に書いた、という事実と歴史しか残っておらず、700記事によって完成された何かは、何もなかったのだ。驚愕。単なる足跡でしかない。ただそれだけだ。長く続けていれば長くなるに決まっているが、その足跡の軌跡にあまり価値がないことが分かった(笑)
価値ある足跡を残す、意味ある情報の蓄積にする
なので、700回という節目から(笑)徐々に記事の書き方を変えていく予定だ。今のところ、
- 文字数を減らす(長すぎて読みにくい?)
- 感想や雑記と、実験結果・試行結果とを明確に分ける
- やりたいことや目指すことのテーマを明確にする
- テーマについてやり尽くした後に辿り着いた「真の結論」を探る
- 日々の試行錯誤の結果と真の結論とを分ける
- 日々の試行錯誤は真の結論を得るための手段とする
- 真の結論を得たら、基本的にはそれまでの過程の記事に意味はない
- 過去の途中経過の記事からすぐに真の結論のまとめページにジャンプできるようにする
このように、システマティックなアプローチに変える。具体的には、統一的なテンプレを作り、そこを埋めることで記事を完成させる。そうすれば抜け漏れがない。雑多な内容や思考が入りにくいので、必然的に文字数も減る。項目を分けて「所感、感想、雑感」を書き殴れるチャプターを用意すれば、そこは読みたい人は読めばいいし、結論と考察だけ知りたい人はスキップすればいい。
また、複数回に渡って試行錯誤した結果、ようやく納得できる「真の結論」に至る場合も、大きなテーマとその途中経過の小さなテーマごとに、複数の記事をカテゴリ分けすれば、最終的に大きなテーマをTOPページとする「テーマ別ポータルサイト(ポータル記事)」を用意することで、枯れた知識は全てそのポータルサイトから各小テーマの真の結論記事にアクセスしやすくなるはずだ。これもNotionの考え方に沿っている。ポータルページから詳細な情報へリンクを張っていくスタイル。
ポータルページから詳細な情報へリンクを張っていくスタイル
Notionでタスクの収集から管理、分析する過程で、情報を扱う単位の大きさによって整理していくとこのスタイルが一番効率的だとすぐに分かった。試行錯誤の時系列の順番はボトムアップ的だった。タスクを集め、必要な項目を付与しながらDB化を進め、ある程度の修正を加えつつ軌道に乗ったら、あとは情報ごとにDB自体を分けることになるため、各DBへ効率よくアクセスするためにポータルページ+そのDBへのリンクが必要になったわけだ。
そしてこのことから逆算して、今度は、設計段階から『最も大きなテーマ」となるトップページ、あとはそこからカテゴリごとに派生させた子、孫ポータルサイトを展開していけばいい。DB自体も最初はシンプルなものから、徐々に効率化できるようになってくればリレーショナルDBでさらに効率的に情報のしぼり込みと検索・分析ができるようになる。この効率化を実現させるためにも、統制されたDBの構築が不可欠だ。
情報の質に統一感のある記事を書いていく
そしてその考え方をブログの記事=ページと考えたとき、考え方が決まった。NotionのDBを構築するように、記事を作る。必要なプロパティを満たすように、テンプレート化された項目を埋めるように記事にすることで、1つ1つの記事に価値が生まれる。DBは本質的に、その仕組みそのものに価値はなく、その仕組みに沿った情報が複数ある場合に、その情報に価値があるのだ。なのでたくさん情報があったとしても、DBの仕組みに沿っていなければ、ただの情報の塊であって、データベースとしての活用ができない。タイトル名と本文だけの2カラムのDBは、ほとんど役に立たない。それが今までの記事だったわけだ。
だから今後はテンプレート化された必須項目を埋めた記事にする。それを効率的にやるために色んな項目をテンプレ化し、テンプレ運用によって抜け漏れのない記事にする。そうすれば記事数がある程度溜まってくれば、そこに価値が生まれる。
それを大きなテーマ、そこに至る小さなテーマごとに1DBと考えて、日々の結論と、ある程度煮詰まった「真の結論」に分けて記事化することで、そのテーマをいったん完了とする。
そのテーマとは、私が知りたいこと、技術であって、真の結論が出る=そのテーマの学習&考察の完了=自分自身のレベルアップを意味する。
そのテーマが例えば「腕のいいモデラーになる」だった場合、中テーマ、小テーマはたくさんあるだろう。
それらのテーマについて1つずつ真の結論を出すべく記事とし、真の結論をまとめ、小テーマからどんどん完了させて、最終的には大テーマに関する真の結論を出して、「腕のいいモデラーとは○○である」という真の結論を出せたら、そのテーマは終了だ。
まずは最初に真の結論だと思った時点で出たものが「最初の真の結論」であり、その後、たくさんの経験と知識を手に入れることでまた真の結論は変化するだろうが、そうなったときに真の結論を上書きすればいいだけなので問題ない。少なくとも、決めたテーマの8, 9割まで終えないと真の結論は見えてこないだろう。かといって9割達成まで何も記事を書かないという訳にもいかない(笑)なので、正しく言えば8, 9割程度理解できたときに出した結論を「真の結論」と呼ぶことにした。
日々の結論、真の結論、記事執筆の関係
なので、真の結論とは「初学者が学習量の8, 9割に達した段階で初学者が見出した結論」を意味している。決して「永久不変であって万人が認める結論」のことを指しているわけではない(笑)
その分野の専門家から見て初学者が学習量の1割に達した段階で初学者が出した結論1と、初学者が学習量の5割に達した段階で初学者が出した結論2と、初学者が学習量の9割に達した段階で初学者が出した結論3と、を区別するための便宜上の表現であって、結論3のことを真の結論と呼んでいるだけである。もちろん初学者が学習量の10割に達した段階で初学者が出した結論4と、学習完了から10年経ったベテランが出した結論5とは、また異なるだろうが、結論5を出すまで記事を書かないとなると多分何も書けないことになる(笑)それでは意味がない。ノーアクションにGoogle先生や他人は評価すら付けない。
だから、とりあえず取り組んでみて、時間で区切った結論だったり、ある程度の成果が出たときに出した結論だったり、結果が出た=1記事として、その結果に至る試行錯誤を本文とするようにしたい。そして最終的に8, 9割ほどその分野の学習が終わったと感じた段階で出した結論を「まずは真の結論1」として記事にまとめる。そして経験を積んだ1年後だったり数年後だったり、何かのタイミングでその真の結論1を改訂して真の結論2にする、という仕組み。
成長すれば結論も変わる。それらの記事をメンテすることで、真の結論ページの価値を高めようという作戦。
Notionでは、最初に作ったDBと数日後のDBとでは完成度が違う。日々のNotionの利用で少しずつDBを改良していくからだ。これと同様に、記事で出した結論もまた日々変わっていき、初心者の結論よりも中級者の結論、さらには上級者やプロフェッショナルの共通見解にまで結論をアップデートできれば、真の結論ページの価値はだいぶ高まるだろう。
自分を育て、記事の結論も育てる=蓄積された情報の価値を高める
ブログの記事執筆だけが目的ではなくて、執筆活動を通じて自分も成長させつつ、両方とも成長度合いに応じて、蓄積されてウェブ上で公開され続ける情報自体の価値も高めようと思ったのだ。それはベクトルとしては一致しているので、相乗効果がある。一方が他方の足を引っ張ることもない。
記事数700本になってようやく、単なる書き散らかしのブログから、戦略的なブログに進化できるようになった。遅すぎである(笑)
今後は記事執筆に関するあらゆるアクションは、Notion経由でなされるだろう。現に今、記事のテンプレ化、テンプレ項目について精査中である。そしてブログの記事投稿、管理、リライトなどのワークフロー自体もNotionで仕組み作りしている最中だ。それらが整い次第、目に見える形でブログの記事が変わっていくだろう。文字数は少なく、情報の質は高く、なる予定(笑)
おそらくは、今回が最後の「思うがままに」ダラダラと書くスタイルになる「かも」知れない。間違いないことは、このダラダラスタイルは、確実に減ります(笑)エッセイだからなぁ、情報的価値はゼロだからなぁ。そういうのはnoteに付けることになりそうです。
ここにきてついに、ようやく、noteとブログとの明確な境界線ができた、といえます。長かったなぁ。今までフラフラとnoteとブログとでどっちに書くか迷っていたけれど、ついに完結ですね。
【まとめ】文字数は控えめに、情報の質は高めに、真の結論を目指す
初心者の雑記や感想はなるべく減らし、試したことと得られた結論を簡潔にまとめ、色々なアプローチを通じて最終的に納得できる形となった「真の結論」を得ることを目指して記事を書く。そして過去のあらゆる記事はテーマごとの真の結論を得るためのWIPである。だから、過去のWIP記事の全てから真の結論ページに至れる道筋(リンク)を作る予定。
最初から「真の結論」を目指して記事を書くというスタイル。だからフラフラしないし、迷走しない予定。始点と終点を結び、その中間を記事で埋めていく。この発想はRetopoflowのパッチツールやポリストリップツール・スライスツールに近い。
なので実はここ最近で手に入れた色んな知識が結びついた結果、今回の結論に至ったのです。ようやく道が一つにつながった気がします。
今回の創作活動は約3時間30分(累積 約2,285時間)
(700回目のブログ更新)
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- 作者:カーネギー, デール,Carnegie, Dale,晶, 香山
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- メディア: 単行本