3DCGで何をどう作るか考え中

ZbrushとBlenderの使い方、ヒント、コツなど。たまにZbrushプラグイン開発も。

ママチャリ(シティーサイクル)の前後タイヤ交換は理解・分解・再構築

(約 7,700文字の記事です。)

ブリヂストン(BRIDGESTONE) シティサイクル アルミーユ AU63T M.Xプレシャスベージュ 26インチ3段変速 点灯虫(オートライト)ランプ

3DCGとは全く関係ないが、物の構造の理解には役立った話。チャリ屋でもない素人がDIYとしてちょっといいママチャリを約8時間かけてホイールを外してタイヤ交換した話。

作業対象の自転車

カゴ付きママチャリ、フロントの軸(ハブ)にはダイナモ、リアは内装三段変速という、ごく普通のちょっといいママチャリ。これのタイヤ、チューブ、リムテープ交換。要するに前後のホイールを車体から外しての作業に8時間かかった話。

所有の車種はこれよりもかなり古いのだが、内装3段変速、フロント自動点灯のハブダイナモ、フロント&リアにカゴ付き、リアカゴ用ステーが付いたブリヂストンのモデルは大体この形になる。ブリヂストン製なのです。

ママチャリはロードバイクとは違う

ブリヂストン(BRIDGESTONE) シティサイクル アルミーユ AU63T M.Xプレシャスベージュ 26インチ3段変速 点灯虫(オートライト)ランプ

さて、ママチャリのホイールは簡単に着脱できるようになっていない。特にリアホイール。両支えスタンド、内装3段変速機、ブレーキの回転止めなど、色んなグッズが付いている。ママチャリのホイールの着脱はロードバイクのように行かない。

ママチャリの軸(ハブ)にはさらに、泥よけ支持棒やカゴのステー支持棒など、色んな物が付いている。組み付けパーツも沢山あるし、組み付け順、パーツの表裏も関係する。組み付け方向なども関わる。3次元的に色んな取り付けができるが、正しい取り付け方は1つしかない。そしてそれは作業を開始する前に写真を撮ったりマーキングしたりと、要するに元に戻せるように裏取り作業をしながら前に進まなければならない。

実作業時間は8時間(笑)

とりあえず工具はある。オートバイのメンテ用と、ロードバイクのメンテ用で工具類は一通りある。ロードバイク用に買ったデジタルトルクレンチもあるからトルク管理もできる。

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

  • 発売日: 2012/11/01
  • メディア: Tools & Hardware

普通の人は持っていないグッズだが、あると便利、というかカーボンロードフレームをメンテするためには必需品。色々検討したけれど上記商品が一番使えるレンジ&お手頃感だった。3~60Nm対応だが、実際には3~30Nmくらいまでをよく使う。というかこの柄の長さで40~60Nmはかなり豪腕でないと無理。そしてカーボンフレームでは3~10Nmを多用するので丁度いいと思って買った一品。満足。愛用してます。特に割と強いトルクの20Nmとかの指定だと、手の感覚の手ルクレンチはあてになりません。。。

0と1の差

初めてやることは経験値が0だ。何をやるにも時間がかかる。失敗してもいい場合は気楽だがそれが許されない場合は牛歩のように遅々として、確実に進まざるを得ない。だが8時間掛けて経験値を1獲得した私は、同じ作業は恐らく2時間もあれば終わるだろう。

0と1との経験の違いは大きい。

理解・分解・再構築

とにかく「元に戻せません」というわけにはいかない。チャリ屋に持ち込んで直してもらうという最終手段はあるが、すぐに着手してもらえるとはかぎらない。なので、基本的には自己責任の下、自分で最初の形に戻せる必要がある。

現状の理解と分析

とにかくパーツを外す前に写真を撮りまくる。マジックペンで印を付けまくる。そうすることで、組付け位置と表裏は間違えない。そしてそれも写真に撮っておく。

一番まずいバターンは、作業に夢中になるあまりに写真を撮り忘れることだ。1時間前のあの瞬間に誰もワープできない。

……手元にある謎のパーツ。さて、どこにどうやって取り付けるんだったっけ?
笑えない。全く、笑えない冗談だ。

元に戻せるように分解する

表裏、向き、組み付け順、そういう物を再現できるようにばらす必要がある。なお、手間がかかるが、パーツを外した後のネジは元の穴にねじ込んでおけば、3度手間になるが確実に元の場所に戻せる。それ以外だと、組み付け順が分かるように並べて置く、表裏の法則性も整えておいておく、などの工夫が必要だ。

ばらすことは簡単だ。正しく元の位置、角度、配置場所に戻せることが重要なのだ。

そんなことをやると、どんどん時間が吸い取られていく。トンネル工事のような物だ。穴をあければいいのではなくて、穴を掘りつつ、掘った穴を通って帰れるように安全確保をしながら、穴を掘る必要がある。The シールド工法。

シールドトンネル - Wikipedia

パーツの清掃

せっかくばらしたパーツ、滅多に外さない物なので都度、クリーニングする。ただしマジックの印が消えては困るのでブレーキクリーナーは使えない。強力な水性洗剤で拭き取るのみ。

オフロードバイクを乗ったりいじったりしていた頃から愛用のシンプルグリーン。原液~5倍液までが強力洗浄。だがチェーン周りのチェーンガードやフレームにこびりついている古い頑固な油汚れ、カーボン汚れは取れない。

そこでブレーキクリーナーの登場(マジックでマーキングしたパーツには使ってはいけない。マークが消えるw)。ホームセンターの激安クリーナーでもいいのだが、やはりケミカルはワコーズに限る。これを愛用。名前の通りジャンボ、実際に使える量が多いし、少量でもしっかり落ちる。

私は主にキッチンペーパーに吹き付けてからパーツ類を拭いている。このやり方だとブレーキクリーナーの質が良く分かる。安物は汚れが落ちる前に揮発する。対してワコーズのはしっかりと長持ちするのでこすって落とせる。この差だ。

ブレーキクリーナーもも滅多に減るもんじゃないので良質な物を少量ずつ長く使ったほうがコスパがいい。ワコーズ製品は高めだが質が違う。おすすめ。

チェーン周り、リアのブレーキ周りの頑固な汚れはブレーキクリーナーでスッキリさせた。

ママチャリのローラーブレーキには専用グリスで効き目が復活

ブレーキにグリス?と思うかも知れないが、ローラーブレーキには専用の「摩擦力を高めるグリス」を補充しないと、グリス切れを起こしてキーキー鳴って、かつ止まらないブレーキになる。当然金属が摩耗するのでパーツが劣化する。そうなるとブレーキユニット丸ごと交換しかない。そうなる前に専用グリスを補充しなければならない。

シマノ(SHIMANO) ハブブレーキ リア用 BR-IM31 ABRIM31RJSS

上の図の黒いゴムキャップを外してそこに専用グリスを注入するのだ。ローラーブレーキには消耗パーツはなく、グリスの定期注入だけで半永久的に使える優れ物らしい。知らなかった。(ブレーキシューが減る&交換するタイプは別の種類らしい。)

これ、説明書によれば2~3回分らしい。またブレーキパーツのマニュアルでは1回で約5グラム補充すればいいらしい。だがキーキー鳴り始めていたママチャリには10グラム全部入れて十分か足りないくらい、という書き込みもあったので、結局1本全部入れた。溢れてくることもなかった。普通に定期的に入れる分には5グラムでもいいと思うが、5年以上ノーメンテでキーキー鳴りそうになったローラーブレーキには10グラム1本全部を入れても溢れることはなかったし、実際によく効いているので問題ないだろう。

そしてキーキー音が出る気配すらなくなった。シュッと制動できる。うん、これだよこれ、これこそがブレーキさ。

シリコングリスが1本あると便利

で、組み付け。ボルト類に薄くシリコングリスを塗って防さびする。

もちろんウレアグリスなどのほうが耐水性が高いのは百も承知だが、ウレアグリスはカスタードクリーム色そして何よりも独特の匂いがある。対してシリコングリスは白だし、無臭だし、何よりもゴム製品への攻撃性がない。またコスパを考えればリチウムグリスでも十分なのだが、匂いが嫌だし、半透明なので塗ったかどうかも分かりにくく、加えてゴム製品への攻撃性は若干なりともある。

結局チューブタイプの白いシリコングリスがあれば無臭だし白だし、自転車以外でも色んなネジ類、金属類の防さび用に薄く塗ればいいだけなので、色々と便利に使える。ゴム製品にも薄く塗布すれば固着も防げる。PC周りなどでも活躍する。出番が多いグリスだ。

色が白だと汚れが分かりやすい。スレッドコンパウンドは綺麗な茶色(銅の濃い茶色ラメ入りカラー。)だがその特徴を理解していないと、汚れでグリスが黒ずんでいるのか、もともとのグリスの色なのかが分かりにくい。モリブデングリスなどになると黒系だから汚れ具合は分からない。ここが不便なので、グリスとしては他のリチウムグリスなどと比べて少し割高でも白のシリコングリスを愛用している。

グリスそのものはどんな種類の物でもそんなに高くはないのだが、いかんせん、使用頻度が少ないのもまたグリスの宿命。なのでちょっと割高でもシリコングリスをチューブ1本持っておいて色んな物に使ったほうが便利。グリスは長期間使用していないと油分が基剤と分離するなど、素人目で見ても品質に不安を感じる。

なので一番いいのはこまめにグリスを使うことだったりする。シリコングリスは一家に1本は持っておいた方がいい。便利。臭わないし、白いし、硬いグリスなのでちょっと手にとってパーツをなで回せば防さび完了。出番が多い=便利にたくさん使える。

余談のケミカル談義

バイク時代の名残でかじり防止用のワコーズのスレッドコンパウンドも持っている。

金属パーツ同士の固着防止やプラグ取り付け時の固着防止、マフラー周りの取り付けねじの固着防止など高温時での固着防止もできるので1本あると便利。結局、シリコングリスとスレッドコンパウンド、あと自転車やるならおなじみシマノのプレミアムグリス(旧名:デュラエースグリス)、この3つがあれば困らない。

万能なリチウムグリスは、中途半端で実は出番がない。そして買ってもいない。餅は餅屋。グリスは適用箇所に最も適したグリスしかない。万能グリスなど、ないと思っている。

またこれまたオフロードバイク時代の名残でラスペネも持っている。固着したネジ外しに強力。浸透性が他のケミカルと段違い。とにかく良く隙間に入っていく。業務用がオススメ。(今回は出番がありませんでしたが。。。)

オフロード時代はエンジンの洗車後にビューと吹きかけていた。ラスペネには一般用と業務用があるが、業務用には水置換機能がある。洗車後に使うので当然業務用を購入している。業務用というだけあって色々と強力になっている。これもなかなか使いきることがないので高品質な物を1つ持っておくと少量でも高い効果&満足度(笑)KU○Eとは違う強力さ。

番外編のワックス

グリス以外の防さび用途のワックスとしてはラナパーを愛用している。

これも本来は革製品の保湿ワックスなのだが、これも硬くて便利。天然素材なので手にも優しい。そしてワックス自体もそうそう減るものではないので家庭の色んな物の油分補給に使っている。これも概念的にはシリコングリスと同じ考え方。革靴を磨いたり、革製品のお手入れをしたり、自転車のスポークの防さびに使ったりと。1つ買っているがまだ全然減らない。グリスよりも柔らかいので体温で溶けて伸びるのが気に入っている。スポークなどに薄~く塗布するのに便利。(シリコングリスだと体温で溶けてくれないので伸びが悪い。)

肝心のタイヤ交換

今回はタイヤとチューブ、リムテープも交換。最初はブリヂストンの高耐久製品を検討していた。

が、高い。リムテープは別売りなのでそれを合わせると6千円。う~ん。迷った結果廉価のこちらに決定。

安かろう悪かろうかも知れないが、レビューの数と評価を見ると「極めて普通」という事が分かったので、とりあえずはこれで2年ほどしのごうと思う。タイヤ、チューブ、リムテープの全部入り。(ただしリプテープはショボすぎるので気になる人はこちらを買って使ったほうが精神衛生上よいかも。)

私の場合は今回、元々ホイールに付いていたリプテープがあまり劣化していなかったので、IRC付属のショボいリムテープを更に重ねて2枚重ねで運用してみることにした。

ロードバイクのシマノ製プラリムテープに比べると楽ちん過ぎる。

さて、タイヤ交換はさすがにタイヤレバーなしにはきつすぎたので、適宜使ってタイヤ交換。

この辺はロードバイクのタイヤ交換で勝手が分かっているのでサクッとできた。ただタイヤのビードが金属ワイヤーなのでタイヤレバー必須。ロード用のケブラー製とは違う。

なので荷姿は、ホームセンターに売っているタイヤと同じ、26インチの輪っかが丸ごと入った状態で送られてきた。ワイヤービードなので折りたためないからだ。もちろんビニール類で梱包されている。なので箱は上下前後が1m近い巨大なAmazon段ボールの中にタイヤが2本あっただけ(笑)チューブも中にインされていた。緩衝材などなし。荷姿の割に軽い分けだ。笑った。

再構築、組み立てる、やり直し多発

逆の順番で組み付ければいいってのは理屈。実際には組み付けパーツの表裏を間違えたり、ハブに通すパーツの順番を間違えたり、チェーンの張り調整がきつくて、ハブのボルトを締め付けた後に再び緩め直して調整し直したり、などなど、色々とやり直しが発生する。

経験値0とはこういうことが多発するのだ。だから0と1との違いが大きい。今ならば気を付けるべきポイントが分かっている。1から2へはすぐにステップアップできる。

油まみれのチェーンとの格闘

ママチャリのチェーンには強固なチェーンガードが付いていて取り外しが困難。なので、黒々としたチェーンを触ることになる。使い捨てのビニール手袋をしていても真っ黒になる。もちろん後輪を着脱するわけだからしっかりとそのチェーンと格闘することになる。ペダル側の大きなスプロケットと、リアハブの小さなスプロケット。何度ビニール手袋を捨てた事やら。(そのまま触ると工具類が真っ黒になるので捨てる)

ワイヤー類の張りの調整

後輪のハブの位置が変われば、ブレーキ、変速機用のワイヤーの張りの微調整が必要になる。ついでに前輪のブレーキシューの当たり調整などもする。どんどん時間がなくなっていく。

最初、チェーンの張り調整をきつくし過ぎて、組み上げた後にぎしぎししてチェーンの逆回転が悪かったので再び緩めて調整し直した、ということもまた時間がかかった理由。

いざ試乗

ちゃんと組み付けが終わればごく普通。そもそもママチャリがタイヤ一つでそんなに変わるはずもない。ローラーブレーキについてはグリスを注入したのできちんと効くようになった。

とりあえずスリックタイヤ状態だったリヤタイヤがきちんと溝ありタイヤに復活し、今までブレーキ感がスカスカでキーキー鳴りそうなリアブレーキもしっかり利くようになったので安心して乗れる、というか家族にも使わせられる(笑)

めっちゃ大変だったけど次は2時間でいけそう

とりあえず握力が減った(笑)タイヤ交換のビード入れ作業に握力を持って行かれた。

早々に諦めてタイヤレバーを使う作戦にすべきだった。だってロードバイクの時にはきちんとビードをリムの真ん中に落とせば素手でタイヤを入れられたのだから。その感覚でいたのだが、ママチャリのリムはどうもかってが違うようだ&ワイヤービードも関係があるかも。

とはいえ、分かってしまえば早い。勘所が分かる。理解・分解・再構築なのだ。次は高級、高耐久タイヤ&チューブセットにしてもいいかもしれない。そしてローラーブレーキは効きが悪くなったら専用グリスを5グラム程度入れて機能を復活させればいいことも分かった。キーキー鳴るほど放置しない方がいい。

というわけでママチャリのメンテナンスという誰得な日記。





今回の創作活動は約1時間30分(累積 約1,905時間)
(620回目のブログ更新)

筆者はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(AmazonアソシエイトとはAmazon.co.jpの商品を宣伝し所定の条件を満たすことで紹介料をAmazon様から頂けるという大変ありがたい仕組みのこと。)
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