3DCGで何をどう作るか考え中

ZbrushとBlenderの使い方、ヒント、コツなど。たまにZbrushプラグイン開発も。

Zbrush とBlenderにGoBを正しくインストールする方法

(約 6,600文字の記事です。)
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2019年11月現在の正しいGoBのインストール方法です。別の方法で試して上手くいかなかった人はこちらをお試し下さい。
Windows版のみの解説です。Macユーザーは参考情報としてご覧下さい。

執筆当時の環境はZbrush 2020.1、Blender 2.81aです。バージョンが変わっている場合には適宜バージョンナンバーを読み替えて下さい。

更新履歴

2020/05/17
GoBプラグインの潜在的な?内在する?バグを回避してZbrushとBlenderとの連携をほぼ理想的にできるようにした支援ツールを開発しました。
Zbrush用プラグイン「GoB アシストツール」です。こちらを利用することでZbrushとBlenderとの往復が最短かつ最高の効率に!

ZbrushとBlenderを連携させるZbrush用プラグイン「GoBアシストツール」 - YAMATO Tools - BOOTH


2020/05/15
Blenderのプリファンレンス>アドオンからGoBを探してUpdateボタンを押すと最新バージョンにアップデートできます。要再起動。最新版では常に(強制的に)フラットシェードになります。理由がない限りアプデして使った方がいいと思う。

2020/02/07
Zbrush 2020.1に変更。Blender 2.81aに変更。(当時はZbrush 2019.1.2とBlender 2.80でした)
バージョンを最新版に対応させました。変更箇所がいくつかあったので修正しました。

まずはアンインストール

もし初めてGoBをインストールする人は読み飛ばして下さい。

Blender側の操作

編集>プリファレンス>アドオン、からGoBを検索。アドオン名「Import-Export: GoB」の左の小さな三角ボタンを押し、出てきた削除ボタンを押す。確認OKで削除完了。

Zbrush側

C:\Users\Public\Pixologic\GoZApps

このフォルダ内のBlenderフォルダを削除。

Macintosh版は
/Users/Shared/Pixologic/GoZApps
らしい(公式マニュアルから引用)

で、一度ZbrushもBlenderも終了させて下さい。

では、改めてインストール方法です。

実はDLサイトのマニュアルを読め、以上、なのです(笑)が、いくつか罠があるのでそのポイントについて丁寧に解説することにします。

GoBの元データをDL

GitHub - JoseConseco/GoB: Fork of original GoB script (I just added some fixes)

DLされたファイルの名前は 「GoB-GoZ-Blender_28.zip」となっているはずです。ですが、このままインストール作業してはいけません。これ重要。

(根拠:DLサイトのマニュアルをよくお読みください。全文和訳してみれば分かります。「最終的にこうなっていればいい」とは書いているが、そのためには「具体的にどうすればいい」という指示がないから混乱が生まれる。)

zipファイルとその中の最初のフォルダーの両方を「GoB」に変更する

単にGoB.zipにしてインストールすると、インストール先の作成フォルダが「GoB-GoZ-Blender_28」になります。

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これでも動くのですが、公式マニュアルではこのフォルダをGoBにしてねと書いてあります。

when you download addon. Both zip file and first folder inside should be named: 'GoB'
(アドオンをダウンロードしたらzipファイルとその中の最初のフォルダーの両方を「GoB」という名前にするべきです。)

でもどうやってそれを変更するの?
手順を以下に示します。

フォルダ名をGoBに変更する手順

まずはインストールzipファイルをDLして下さい。

DLしたzipファイルを解凍する

一度適当な場所にして下さい。

最上位のフォルダ名を「GoB」にリネームする

解凍すると「GoB-GoZ-Blender_28」フォルダが作成され、その中にファイル類が入っています。で、このフォルダ名を「GoB」にリネームします。

zipフォルダに再圧縮する

リネームしたフォルダを右クリックしてzipフォルダに再圧縮して下さい。
(右クリック>送る>圧縮(zip形式)フォルダ

これで正しい内容のzipファイルになりました。

この作業は、要するにzipファイル内の最上位のフォルダ名を「GoB」にする作業です。普段お使いの圧縮・解凍ツールで直接最上位のフォルダ名をリネームしても構いません。

おまけ。

(根拠:マニュアルを読めば、なぜファイル名や最上位フォルダ名がGoBではなくなってしまうかの理由も書いてあります。ですが、肝心の直し方が書いていないのです。なのでこの記事を書きました。)

再圧縮した「GoB.zip」を使ってBlenderにインストールする

後は慣れたインストール方法です。Blenderの編集>プリファレンス>アドオン>インストールボタン、をクリックし、作成したzipを指定してインストール。

現れた「Import-Export: GoB」のチェックボックスをONにするだけです。

パスがこのようになっていれば成功です。マニュアル通りのパスになっています。

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画面の右上にこのようなボタンが出ていれば成功。

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プリファレンスの保存を行ってから、一度Blenderは終了させます。

次にZbrushにGoBをインストールします。

フォルダをコピペする

コピー先のフォルダを開く

C:/Users/Public/Pixologic/GoZApps

Macintosh版は
/Users/Shared/Pixologic/GoZApps
らしい(公式マニュアルから引用)

次に、先ほどDLして展開したzipフォルダの中身を表示させ、その中のBlenderフォルダをコピーし、GoZAppsフォルダに貼り付ける。

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インストーラの実行

C:\Program Files\Pixologic\ZBrush 2019\Troubleshoot Help

ここにある「GoZ_for_ZBrush_Installer_WIN.exe」を実行する。
完了したらZbrushを起動させます。

GoZにBlenderパスを指定する

起動後、環境設定>GoZ>path to Blenderをクリック。

しばらく待ちます。

その後、ウィンドウが表示されるのでBrowse...ボタンをクリックし、Blender本体のある場所を指定します。例えばこう。

C:\Program Files\Blender Foundation\Blender 2.81

インストーラ版の場合、Blender 2.80までは
C:\Program Files\Blender Foundation\Blender
というフォルダ配下にBlender.exeがあったのですが、2.81からはそれとは別に親フォルダが「Blender 2.81」として作成されています。
また2.81からはZbrush側の自動検索でヒットするようになりました。

自動検索でヒットしたパスのボタンをクリック。
(手動設定の場合には表示されたBlender.exeを指定してOKボタンをクリック。)

後は環境設定を保存して、これで準備完了です。

が、念のためZbrushを終了し、再起動させましょう。

動作確認

ZbrushとBlenderを再起動させます。(順番は関係ないです。)

Blender側でスイッチをONにする

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2020/05/19現在の最新のGoB Ver.3.2.5ではここをオンにするとそれまでの旧バージョンと同じ見た目になります。ボタン+文字名にできます。

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これで準備完了です。が、念のためBlender側のキューブなどは削除してビューポート内を空にしておきましょう。その方が分かりやすいため。

Zbrush側でテスト的なメッシュを作る

お好きなメッシュを作ります。ここではテンプレのDogを開いただけ。

GoZボタンを押してBlenderに送る

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正常ならばBlenderにDogのメッシュが現れます。

Blender上でメッシュを変形させる

編集モードで適当に変形させます。変形が終わったら、エクスポートボタンを押します。

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正常ならZbrushが開いて変形済みのメッシュが表示されます。


以上で動作確認終了です。

細かいTips情報

ZbrushのGoZボタンの隣のAllは全てのサブツールをBlenderに転送します。Visibleは文字通り、可視状態のサブツールのみを転送します。

で、ZbrushからBlenderへはそれでもいいのですが、複数のメッシュをBlenderからZbrushに戻すのは、ちょっとバグがあるっぽいのです。Blenderで複数指定したメッシュはZbrushに読み込まれる際に1サブツールが1ツール(サブツールではない)として読み込まれます。なのでツールがごちゃごちゃになります。いちいち元のツールに移植し直さないと一番最初の編集状態になりません。面倒すぎて、正直、使い物にならない。

なのでGoBは基本的に1つのサブツールをBlenderとZbrushとで往復するためにだけしか使えないと考えた方がいい。使いにくすぎる。
テンプレのSoldierを使って試すと分かりやすいです。

また、仕様上、既知の問題点がいくつかある模様。詳細は公式マニュアルをご覧下さい。

https://github.com/JoseConseco/GoB?fbclid=IwAR242zI4OZvDc8RtQIHQdNhDehX1ekZH225pDvJTp73SuNfuVmfOV9XSPpM

**Zbrush上ではカクカクなのにBlender上で滑らかなのはなぜ?

Blenderではデフォルトで「スムーズシェード」が選択されているから。Zbrushと同じ見た目にしたければ「フラットシェード」を選択。
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スムーズシェードとフラットシェードの違いの解説はこちら

【Blender】スムーズとフラットの違い【面を滑らかに】

Zbrushユーザーならば重要なのは「フラットシェード」でしょう。フェイクな滑らか表現は意味がない。(3Dプリンタに持って行けない疑似的な滑らか表現だから)

(2020/05/17 追記)
GoB Ver.3.2.5現在では標準でフラットシェードとなるように変更されています。

**常にフラットシェードで読み込む設定
最新のGoBでは環境設定でフラットシェードにすれば、以後はZbrushからBlenderに転送すると自動的にフラットシェードになる。初期値はスムーズシェードになっている。これは恐らくBlenderの初期値の設定に合わせたためだろうが、はっきり言ってフラットシェードを初期値にして欲しかった。

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挙動がおかしい

じつはこれがGoBの最大の問題点。挙動が不安定なのだ。Zbrushに戻るツールが変わったり、一部のサブツールのみが上書きされたりとバラバラで安定しない。特に複数オブジェクトをZbrushに読み込むと必ずバラバラになる。と思いきや一部のサブツールは1つの別ツールに入ったりする。混乱。

(2020/05/17 追記)
というわけでGoBをきちんと動作させるためのアシストツールを開発しました。

ZbrushとBlenderを連携させるZbrush用プラグイン「GoBアシストツール」 - YAMATO Tools - BOOTH

これでほぼ完璧にZbrushとBlenderとのサブツールの往復が可能です。サブツールが置換されるので余計なサブツールやツールができません。
使い方記事はこちら。

ZbrushとBlenderを連携・同期させる「GoBアシストツール」の使い方 - 3DCGで何をどう作るか考え中


最後に

インストール方法に手間がかかりすぎる。が、それはGitHubの仕様上しょうがないのですが、もうちょっと分かりやすい説明が配布ページにあるといいのですが(笑)
この情報は2019/11/14現在のものであり、今後のバージョンなどによっては手順が異なる可能性があります。あくまでも参考程度に。





今回の創作活動は約2時間(累積 約1,222時間)
(431回目のブログ更新)

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