画力がないなら立体を作ればいい

デジタル箱庭クリエーターを目指す小さな足跡

簡単に3DCG風景を作るソフト「FlowScape」を触ってみた

(約 3,700文字の記事です。)

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FlowScape、それは簡単に自然風景を作って平面画像や天球画像にして出力するための3DCGソフト。TOP絵はランダム作成のテンプレから5分程度で微調整して作った物。かなり早い。
なので3DCGの最終出力を画像にしたい人にとっては便利なソフト。なんせ自然風景が簡単に作れる。プリセットの建物を使った町並みも作れる(ただし中世っぽい物しかない)。私はこういうソフトが欲しかった。

注意点 3DオブジェクトはFlowScapeから外に出すことはできない

が、残念ながらどの3DオブジェクトもFlowScapeから外に出すことはできない。だから立体メッシュが必要な人にとっては全く役に立たない、そんな特殊なソフト。
あくまでも画像(平面または全球)でしか出力できない。objで入れることはできても、取り出すことはできない。なので自然と用途が限られる。それを分かった上で読んでください。

私は3DCGで小説の挿絵を作りたいので

なので最終出力は2次元画像でOK。だから都合がいい。VUEは複雑すぎてかつ制御しきれなかった。そして高額すぎて体験版以上に進めず。UE4は無料だが、こちらもパラメータの嵐であり、その各パラメータはアセットごとに異なるから勉強量の割に全然風景が出来上がらない。石ころ一つの制御にも苦労する。なので、UE4のポテンシャルは感じつつも、ジオラマ作りには遠い道のりだと思って諦めていた。

ひょんな事からFlowScapeを知る

100%海外ソフトで英語のみ。日本語はない。

2019/08/22追記
日本語対応したみたいだが、残念ながらまるで機械翻訳の日本語が、申し訳程度に見た目上実装されただけ。ポップアップヘルプやヘルプページ自体は英語のまま。良くある海外ソフトの「なんちゃって日本語化」である。最初から英語オンリーのソフトだと思っていた方がいいし、そのまま英語で使うことを推奨。
ソフト開発すると分かるけれど、英語圏の人が超絶マイナーな言語である日本語にきちんと対応させるほど余裕がある開発元はかなり少ないよ。

3DCGで風景を作るソフトだが、公式サイトに沢山ある作例を見れば説明は要らない。見れば分かる。

公式サイト
FlowScape by PixelForest

偶然だった。どうやらUE4っぽい見た目で、VUEっぽい使い方で自然風景が作れそう。お値段も1,520円と手頃。(Steam版でWindowsのみ)。

公式サイトだとダイレクトに買えるしMac, Linux対応らしいが支払いが怖いのでSteam経由で購入。コンビニ払いができるからPayPalやカード払いができなくてもOKです。

FlowScape on Steam

で、1時間で作ってみた

ろくにマニュアルを読まずに作業。が、さすがに何もできないので、画面上の?アイコンをクリックしてマウスの使い方くらいは眺めた。基本的にはPCゲームのWASD操作に準じる。

インストール済みファイルを見てみるとUnity.dll等というファイルがあったので、恐らくUnityで開発された模様。UIはUE4っぽかったんだけどね。

地形を適当に選んで、植林して、建物を適当に変えながらお好みで配置。草花を配置。ボートとか木の台とか、旗とかあったので何となく配置。岩なども配置。何となく赤い光源を旗の根元に配置。あとは全球HDR実写画像プリセットを適当に選び、環境光の調整をスライダで適当に上から順に設定。とにかく初めてなので全てが適当です(笑)

で、結果がこちら。

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背景のリアルHDRを入れると本当に訳が分からなくなってしまうので、分かりやすい箱庭画像はこちら。

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だいたいやれることは分かった。細かくは分からないけれどポテンシャルは十分だ。すぐに使える。程よい適当さ加減が丁度いい。こういうソフトが欲しかった。

でメッシュはインポートできるのか?

事前情報では最新版からobjのみインポート可能だとか。なのでZbrushのテンプレDogを3色RGBに塗ってマテリアルを作成してインポートさせてみた。これも一筋縄ではいかなかったが、まだ検証できていないので詳細は割愛。で、結果がこちら。

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赤い光源からの反射もありそこそこいい感じだ。なので、手作りキャラをobjでFlowScapeに持って行くことはできる。
なので、私のやりたい「3DCGで作ったジオラマを2次元画像にする」という目的は果たせるソフトだと言うことが確認出来た。VUEでもできたけれどVUEよりも遥かに簡単に思い通りの風景を作れる。

これは一つの大きな希望である。

不安な点

もちろん、現時点で不安な点もある。

  1. セーブがファイル単位ではなくソフト内管理のスロット、であり、スロット数が合計で16×3=48個しかない点。
  2. インポートしたobjで質感をきちんと表現できるのか(メタリックだったりマットだったり。objの質感を試したことがないのでわからない)
  3. インポートしたobjがどこまでハイポリでもソフトが落ちずに動くのか

特にセーブが48個までってのは痛い。

これから先、沢山のシーンを作りたいので、全然足りない。48個をワンセットとしてどこかにあるセーブファイルを別名管理できればいいのだが、それよりもソフトがファイル単位での読み書きに対応してくれればいいのだが。この辺は、運営にリクエストメールしてみることにする。小規模開発のソフトは、意外とこういうことに小回りをきかせてくれることが多いので、言う分にはただだから、英語でリクエストしてみる。ついでにSAVEデータファイルがどこにあるのかも聞いてみる。

objの質感管理

objの問題なのか、自分の知識不足の問題か、objを生成するソフトの問題か(例えばZbrushでは無理でもSubstanceペインターならいけるとか)これは自分で検証しないと分からない。ま、当面は別にマットでもプラスチッキーでも構わないのだが、可能か不可能かは知っておきたいよね、という話。理想的にはFusion 360みたいにマテリアルをD&DでFlowScape内で直接指定できればいいけれど、この価格帯のソフトでは実装は無理な気がする。Future Requestとして送ってはみるけどね。

インポートobjのポリゴン数

これは自分で試せば分かるし、落ちたら仕様だと思って諦めるしか。ただUnityで作っているみたいだからUnity仕様に準じると予想。ま、試せば分かるからいいや。

結論 使えるソフト。更なるアプデに期待

少なくともZbrushで自由に形を作れてUV展開できる程度の力があれば、ポリペイントベタ塗りやポリペイント落書き程度のラフなので良ければ、あるいはデフォルメ路線ならば、ZbrushとFlowScapeでワンシーンの平面画像は作れることは間違いない。箱庭に自分のオリキャラを立たせて、荘厳なお天気にすれば美しい1枚のコンセプトアートが作れることは間違いない。

Zbrushユーザーなら自分のポートフォリオ作りの一環として試してみるのもいいかもしれない。

ものすごくポテンシャルを感じるソフトだ。

もしUE4でもこれくらい簡単に自然風景が作れるのならば、細かいところも作れる分だけUE4が有利なのだが、誰か作ってくれそういうソフトを。ゲームメーカーサイドからも引っ張りだこ間違い無しだと思うのだが。。。

今後の期待

建物のプリセットメッシュ類を後付けでロードできる機能があればこれは神ソフトに化ける。色々Eメールでリクエストしてみたいと思う。叶うかどうかはさておいて。

注意事項

なおFlowScape内で作った3DCGメッシュは、まったく外に取り出せません、そういう仕様です。なので画像が最終出力でなければ役に立たないソフトです。これ重要。

今回の創作活動は約1時間15分(累積 約929時間)
(319回目のブログ更新)