画力がないなら立体を作ればいい

3DCGでワンシーンメイキング(オリジナル小説の挿絵作り)

BTCプラグインVer.2.4で死角がなくなった、完成形である

(約 3,000文字の記事です。)
f:id:yamato-tsukasa:20190210060515j:plain
多くのZbrushユーザーは今日のワンフェスで大忙しだろう。頑張って下さい!
Zbrush用プラグインBack To the CenterもVer.2.4で完成形に達した。今日はその日記。

回転情報で扱えないものはない

f:id:yamato-tsukasa:20190210061437p:plain

そういうところまで実装を進めました。一度BTCした回転情報は自動的にサブツール名に紐付いてデータベースに登録される。以後は上書きするまでは保持される。回転情報は外部ファイルに名前を付けて保存&読み込み可能。これでZPR, ZTLと一緒に回転情報を運用できるから便利だろう。

f:id:yamato-tsukasa:20190210050306p:plain

f:id:yamato-tsukasa:20190210050323p:plain

Extra Banksとも相互に回転情報のコピペができるので、かなり自由だ。Extra Banksの情報も単体で読み書きできるので、サブツール名に紐付いたデータベースとは別に扱えるからフットワークが軽い。たったの10個だけれどそのフットワークの軽さが魅力だ。まさにExtraなのである。

しかもワンクリックである

f:id:yamato-tsukasa:20190210050250p:plain

DBのリビルド機能の実装

これも長く一つのファイルを運用していればゴミが溜まる。なので不要なリンク切れ回転情報を削除し、有効な回転情報だけを残して整理するRebuild機能を実装。いわゆるコンパクション機能。400個ある保存領域がゴミで埋まりつつあったとしても、これでスッキリさせられる。長期運用でも不安要素はなくなった。

BTCリネーマーを使えばリネーム後の重複名を自動検出して通知

なのでBTCリネーマーを常用してリネームしてくれさえすれば、回転情報は常に1つの名前と紐付いているから安心。ユーザーが純正リネームボタンで重複名を付けない限り安全。もしそうなったとしても再びBTCのStep1~3をやればいいわけだから。回復不能なダメージではない。ただワンクリックが1分に置き換わるだけだ。その手間を惜しむための実装。

もう究極でしょ?

これ以上シンプルにできない。そこまで煮詰めた。あとは存分に使ってやって下さい。

Zbrushに400個のローカル軸が、たったの3Stepsで設定できて、その後はワンクリックでローカル軸の設定&設定解除ができる魔法のようなツールです。しかも切り替えがサブツールを選択するだけというシンプル仕様。

はっきり言ってZbrushにローカル軸機能が備わったようなものです。この価値が分かるでしょうか?

BTCの将来性

これは今すぐにではなく、3Dプリンタの能力が上がると一気に価値が上がるツールだと思っています。造形だけでなく着色もある程度の精度で出力できるようになるとすれば、あとは完全な形の3Dデータを作ること。そうなると、対称物を自由に配置したり原点に戻して修正したりという機能がとても重要になります。

アナログ作業で対称物を斜めに配置するのであれば、3Dデータとしては左右対称のままでいいけれど、それらも含めて完成形をいきなりアウトプットできる手段が実現するならば、やはり完成形をデジタルで作れることが重要になります。対称物もきちんとデータ上で斜めに配置する必要がある。そして全体を眺めれば必ず修正したくなるものです。

そうなったときにどうするか、BTCならワンクリック。それ以外の手段ならどうなのでしょう?何分節約できるでしょう。あるいは何時間かもしれません。Zbrushは外部ファイルのやりとりが苦手です。なので、Zbrush内で完結させられることの価値は計り知れません。


使い勝手はぎりぎりまで高めました。もうこれ以上はない。バグも可能な限り潰して、アルゴリズム通りの挙動になっているはずです。あとは細かい使い勝手の調整があるくらいで、基本的にはこれで完成だと思っています。

BTCのバージョン変遷

Ver.1.0.0を公開したときと基本は変わっていません。原点に移動させる、Back to the center機能は、開発当時のままです。そこで得た「回転情報の運用性能」を思い切り高めた形です。開発当初は、原点と元の位置との往復ができただけでもメチャクチャ凄いツールだと思いましたが、今の実装状況とは比べものにならないです。

  1. 回転移動が、回転情報の取得の手段に変わりました。
  2. 単一の回転情報が、複数の回転情報保持群に変わり、
  3. 複数の回転情報群の共有化、コピペができるようになった。
  4. 回転情報群がメモリ内保持から外部ファイルとの入出力に変わった。
  5. 取得後の回転情報群がサブツール名とリンクし、
  6. リンク先のサブツール名の唯一性を確保するためのBTCリネーマーが実装され、
  7. 長期運用されたときのメンテナンス用にリビルド機能を実装しました。

いい物をシンプルに、使いやすく、長期的に使ってもらいたい。

これが作者の願いであり、それを具現化したのがBTC Ver.2.4です。

ついに煮詰まった、というのが作者の本音です。
Ver.2.4.0リリース時点で、ソースファイルの文字数は半角英数文字で94,076文字でした(笑)9万4千文字もの愛情の結晶がBTC Ver.2.4.0なのです。どう考えても安くはないよね。英文で9万4千文字の文章を書いてみて下さい。日本語ではなくて、英文で、です。しかもただの英文ではなくZscriptというプログラミング言語で。原稿用紙236枚分です。小説が書ける。
それだけの価値があると思っています。


いつもリリース時には、これで最高、もう直すところはない!と思ってリリースしていたのですが、なんだかんだでここまで進化できました。
とすれば、ワンフェス後のヘビーユーザーからの反応によっては、まだ進化してしまうのかもしれない。恐ろしい。開発できるだろうか(笑)

とはいえ、ひとまず、開発の大フェーズは終了です。しばらくはマイナーなバグフィックスとちょっとした使い勝手のチューニングにとどまる予定。

あとは皆様に便利なツールなので是非とも使ってもらいたいです。価値を認めて頂けたならばご寄付を。
Zbrush用プラグイン「Back To the Center」(斜め配置と原点配置とを往復可能) - YAMATO - BOOTH


とりあえずは「猛ダッシュ開発」はこれにて終了です。今までお付き合いいただきありがとうございました。
これからも引き続きBTCプラグインをよろしくお願いいたします。

大和 司