(約 2,800文字の記事です。)
Windowsでファイルをコピーすると、各ファイルの作成日時がコピーした日付に更新される。これが困るときがある。例えば過去のファイルを整理する際にHDD間を移動させたときなどだ。新旧入り交じっているはずのファイル群が一括してコピーした日の作成日時になる。これは扱いづらい。今回はタイムスタンプを維持させたコピーがお手軽にできる便利ツール「TeraCopy」の紹介。しかも右ドラッグにも対応。
- 更新履歴
- はじめに
- TeraCopyの特徴
- ダウンロード
- 筆者の設定
- 上書き保存の選択肢がいい
- コピーの結果を見たい(スキップやエラーの履歴表示)
- タイムスタンプ維持のコピーに便利
- その他
- TeraCopyは安心して普通に使えた
- しかもコピー速度が結構早い
筆者が昔お世話になった「FireFileCopy」は公開が終了していた。なのでそれに替わる、それくらい便利なコピーツールがないか探してみた。
で、見つけたのがTeraCopyだった。
更新履歴
2021/02/14 記事をメンテナンス。
はじめに
Google検索で上位に出てくるツール(FastCopy)は当環境では想定通りの動作しなかった、という経緯があります(後述)
FireFileCopy相当の使いやすいコピーツールを探した結果、TeraCopyに辿り着きました。
TeraCopyの特徴
一般的な特徴はGoogleで「TeraCopy」と検索すれば出てくるのでそちらを参照。 私の感想としては、
- 無料かつ日本語対応ソフト
- 右ドラッグで使える(これ重要)
- 上書き時の挙動を選べる
- ファイルのタイムスタンプが維持される(ファイルもフォルダも作成日時と更新日時が保たれる。ヤッタネ!)
- 簡単に使える
- 大量のコピーもできる(試したところ、約890GB分の57万個のファイルコピーをHDD間で行っても普通に使えた。)
- しかも割と早い(本来は高速コピーツールです)
- スキップ、エラー履歴を見ることが出来る(テキストデータでの出力は有料版のみ)
一般ユーザーなら全く不満のないレベルだろう。
ダウンロード
ダウンロードは以下の公式サイトから。
https://www.codesector.com/teracopy
筆者の設定
もともといじれる箇所が少ない。
すると以後は右ドラッグするとこんな感じにシェルに追加される。
Windows標準コピーと使い分けられる。
上書き保存の選択肢がいい
選択肢が豊富。そしてTeraCopyのいいところは、
この画面でマウスカーソルをこのウィンドウから外して30秒放置すると「すべてスキップ」が自動選択されてコピーが続くのだ!
親切設計。
また、画面の右下に、コピー終了後の動作を選べる部分がある。コピー後にスリープやシャットダウンを指定することも出来るので、大量コピー時には便利。
コピーの結果を見たい(スキップやエラーの履歴表示)
で、全てのログや、スキップしたファイル、エラーログなどを見ることが出来る。画像はスキップしたログを見たい場合。
2021/02/14 追記
拡張表示をONにしても 画面が上記のように履歴表示にならない場合には、全画面表示にしてみて。おそらく画面の左右分割セパレーターが隠れているだけ。罠(笑)
タイムスタンプ維持のコピーに便利
これこそが筆者が求めている機能なのだ。コピーされたファイルやフォルダのオリジナルのタイムスタンプが維持されている。つまり、オリジナルデータの作成日時と更新日時もそのままコピーされるのだ。 しかも大量ファイルコピーでもフリーズすることなく完遂。もはや文句なし。それでいて右ドラッグも使えるのだから素晴らしい。しかも同名コピー時には上書きやリネームコピーなども柔軟だ。まさにお気に入りTOP10に入る便利ツール。
その他
元々海外ソフトなので、同名ファイルを同一フォルダ内でコピーすると、アルファベットの「- Copy」という文字列が付加されます。カタカナの「- コピー」ではないので、念のため。
同一フォルダ内でコピーするとフォルダの更新日時だけは変わるよ
あまりこういう使い方をする人もいないだろうが。なお各ファイルのタイムスタンプはきちんと保持されてコピーされるので安心。フォルダの更新日時だけだね、変わるのは。
ちなみに、別HDDや別フォルダへのコピーであれば、フォルダの日時情報もきちんと保持される。なんだ、問題ないじゃないか(笑)
FastCopyも試したんだけれども。
さて、「Windows コピー ツール」で検索すると真っ先にヒットするのがFastCopyというツールなのだが、筆者の環境では致命的な挙動があった。
同名ファイルのコピーの挙動がおかしかったのだ。右ドラッグで操作すると、同名ファイルは上書きしない「差分(上書きなし)」モードを選択しても、なぜかコピー先の同名ファイルを、コピー元である古い同名ファイルで上書きするよ。コピー先の同名ファイルの更新日時が新しいファイルであるにも関わらず。
これがクリエーターにとってどれだけ致命的か分かるでしょう。
FastCopy、元々はどうやらサーバー管理用途向けのツールっぽく、GUIもあまり一般向けではないため、もしかしたら筆者の使い方や設定がおかしかったのかもしれない。だが、使いにくいと感じた上に挙動が思ったのと違ったのでアンインストールした。
別に早くコピーしたいわけじゃない。タイムスタンプを維持したコピーが出来ればいい。しかも大量にコピーしても安定動作してくれればいい。
TeraCopyは安心して普通に使えた
一方でTeraCopyは最初から思い通りの挙動だし、GUIもぱっと見で分かり易いし、右ドラッグも使えるし、文句なし。両者との比較でTeraCopyが不利なのは、無料版ではログのテキスト出力が出来ないことぐらいだが、普通のユーザーにとっては問題にならないだろう。スキップやエラーはログを「見ることはできる」わけだから。
ログはデフォルトでは1週間保持されます。設定によって永久保存も可能。後から目で見られるのだから問題ない。
しかもコピー速度が結構早い
もちろんTeraCopyも高速コピーツールを謳っているわけだから当然なのだが、筆者にとってはタイムスタンプ維持と右ドラッグと使いやすさなのだ。それに加えて、エクスプローラのコピーよりも早いんだから、文句なし。 PCソフトを使って創作活動をしていれば、少しずつではあるが確実に増えていくファイル。過去のファイルを整理する際には、ファイルの日時情報が書き換わらないTeraCopyでのコピーをオススメします。無料だし、活躍するシーンは多いはず。是非お試しあれ!
今回の創作活動は約1時間(累積 約663時間)
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