(約 2,800文字の記事です。)
ようやくWindows7から10へアップグレードさせてSSDもHDDも入れ替えが完了し、今、ようやく安定したので記事を書いている。WindowsはXPからまともに使い始めてから色々やってきたし、自作PCも何十台も手がけてきたが、こんなに手間取るとは思わなかった。
2019/04/18追記
いくつかのソフトでインストール済みであるのに正常動作しないことがあった。その場合には、最新バージョンを上書きインストール(またはアンインストールして再インストール)すると直った。
例えば、UT video Codecがそうで、動画編集ソフトによっては項目が出たり出なかったりした。Windowsの未圧縮はばかでかすぎた(MMD、1280x720、60fps、3分35GBで出力がフリーズ。)よく見るとUT video Codecがない。最新版を入れ直したところあっさり項目が出てきた。再度テストすると5GB程度で正常終了。
5年間の間にHDDを取り巻く環境が激変
5年前の知識では足りないところだらけだった。今回、知ったことのメモ。
- Seageteは最近ではSMR(瓦書き方式)
- プラッタ(内部の円盤のことね)あたり2TBだったり、キャッシュが64MB以上ならほぼSMR
- 古いSeagateは従来方式だった(My PCの交換前はこれだった)
- SMRはランダム書き込みに弱い(これを知らずHDD不良かと疑うレベル)
- SMRはストレージ保管に向くが、こき使うためのHDDとしては遅い(知らなかった)
- 従来方式を貫くのはウェスタンデジタル(個人的には避けていたブランドだった)
- Windows7でこのHDDをGPTフォーマットしたらランダムライトが0.01~0.02MB/sと異様な遅さ。この解決に手間取った。
- 結局Windows10でフォーマットすると1.2MB/s程度まで回復。
- 後で調べて知ったが、SMR方式はランダムライトが絶望的に遅い。これはDドライブのストレージとしてはまずくないか?
買ったHDDはSeagate製3TB。

Seagate BarraCuda 3.5" 3TB 内蔵ハードディスク HDD 2年保証 6Gb/s 256MB 5400rpm 正規代理店品 ST3000DM007/A
- 発売日: 2017/12/17
- メディア: Personal Computers
下の画像は、Windows10の画像。ただWindows7だと赤枠の数値が0.01~0.02MB/s。故障だと思われるレベルだが、どうやらSeagate製のSMR仕様のHDDはWindows10に特化されたチューニングらしく、それ以外では遅いとの情報が。後からネットで調べて分かった。だからWindows7でフォーマットしたら遅かったのね……。納得。とりあえずHDDが初期不良でなかったのは良かった。
だが、Windows10上でもテストデータサイズを大きくするほど遅くなり、1GiBではやはり0.02程度になる。50MiBでは画像の通り。やはりSMR方式はランダムライトが遅い。
どうしてもレスポンスを高めたいなら非SMRのWD製品に買い換え、1年単位で交換するのが最も安全だろう。
ただ、実際ランダムライトが50MB以上続くシーンは、どれほど頻発するのか分からない。ファイルサイズの大きい画像や動画データはなどはシーケンシャルデータなので、シーケンシャルライトになるが120MB/s以上出ているので、そこは問題ない速度となっている。
4KB以下の小ファイル群を何百メガバイトも扱うシーンは、一般ユースでは局所的ではなかろうか?(サーバ用途なら大量にあり得るが。)だとすれば数値にあまりこだわる必要がない。要は体感で遅いのかどうか?わからないのでしばらく使って体感してみよう。なので様子見。
今後、お手頃価格のテラバイト級HDDはどんどんSMRになっていくと予想する。1年後、家庭用PCでも結局はSMRが主流に、なんてことになるかもしれない。
数値上ではなくて体感上、本当に遅くてストレスが溜まるレベルなのかどうかも見極めたい。
買い換えはそれからでも遅くない。WDは耐久性に難ありなので基本的に1年に1回買い換え必須となるのも気がかりだ。
SSDも色々トラブルシュートが増えた
電源管理周りの落とし穴が増えた。私の場合は後述のTrueImageとの相性問題が全てだったが、後から調べてみたらこの罠もあった。不具合を起こる前に対処した。
Windows 10で突然SSDにアクセスできなくなる症状の対処方法 | Hato Poppo Project
LPM(Link Power Management)という消費電力制御の機能には、HIPM(OS側で制御)とDIPM(SSD側で制御)の二つの方法がある。Windows 10はHIPMの設定になっているため、HIPM未対応のSSDを使用すると数分でフリーズなどのような症状が発生するらしい。
買ったSSDはこれ。
これを上記ツールで調べたところ、残念ながらHIPM未対応。故にWindows10側で設定変更。転ばぬ先の杖。
TrueImage2013というソフトとのトラブル
ネットでWindows10とフリーズとの関係で調べまくっていたら、Windows10へのアップグレードとTrueImageとの問題が指摘されているページを発見。
Windows 10 でフリーズが頻繁に起こり、タスク マネージャーのディスクのアクセスを見ると 100% - マイクロソフト コミュニティ
で、気になったので、Acronis nonstop backupサービスを無効にしたら、ビンゴ。ピタリと安定動作した。ノンストップバックアップという機能を使わないからいいや。
無効化の方法は、以下のURLを参考に、サービスを「自動→無効」にして、かつ「開始→停止」にすればいい。
https://kb.acronis.com/ja/content/16426
上記の3つの壁にぶつかり、アップグレード作業は難航。特にSSDとTrueImageとの競合は盲点過ぎた。てっきりアップグレード時の不具合だと思っていたので、その辺を何回もやり直してしまった。
だが、とりあえずは作業終了。安定したのでブログを書いてます。
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